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山陽新幹線で手荷物輸送、手ぶらで観光。大阪のホテルから福岡まで

山陽新幹線を用いた荷物輸送サービスの実証実験「新幹線キャリーサービス」が、10月30日から'24年3月31日まで実施される。大阪市内提携ホテルで荷物を集荷し、福岡市内の提携ホテルまで届ける。料金は8,000円/個。

訪日外国人向け大型荷物輸送事業化に向けた推進協議会が、ジェイアール西日本マルニックスとともに実施する実証実験。英語表記を「Shinkansen Luggage Delivery Service」として、訪日外国人の利用を視野に入れて実施するが、提携ホテル宿泊者であれば国籍に関係なく誰でも利用できる。日本語の専用サイトも用意する。

利用するメリットは、旅行で大阪から岡山や広島を巡り、福岡市内に入るケースで、岡山や広島を手ぶらで観光できる。その後、福岡を拠点に九州各地に足を延ばすという旅を提案する。

利用時は専用サイトにて、大阪の集荷希望ホテルと福岡の配送希望ホテルを指定し、氏名等の必要情報を入力した上で、クレジットカードで決済する。申込締切は配送希望日の3日前。

利用者は、ホテルで前日までに伝票(タグ)の記入等の手続きを行なう。配送日の朝に配送会社が集荷し、当日の夕方ごろに福岡市内の指定ホテルに配送する。取扱個数は20個程度/日。年末年始(12月28日~2024年1月8日)は実施しない。

提携ホテルは、大阪市内がホテルヴィスキオ大阪、ホテルグランヴィア大阪、ホテルニューオータニ大阪、リーガロイヤルホテル大阪等、福岡市内がANAクラウンプラザホテル福岡、グランドハイアット福岡、THE BLOSSOM HAKATA Premier、ザ・リッツ・カールトン福岡、西鉄グランドホテル、ヒルトン福岡シーホーク、ホテルオークラ福岡、ホテル日航福岡、ホテルニューオータニ博多、都ホテル博多。

大阪市内と福岡市内の間を旅行する訪日外国人の拡大を目指す取り組みで、東京、京都、大阪等だけではなく、日本各地に足を運ぶ訪日外国人が増えていることから企画した。

以前より、関西や岡山、広島を訪れた後に福岡まで足を延ばす訪日外国人は、直接福岡に入ってくる人に比べて多くない。一方で大阪を拠点に、岡山や広島を日帰りで旅行する人は多い。岡山や広島から大阪に戻る理由は、福岡に足を運ぶ場合は宿泊のための大型荷物を持ちながらの旅行となり、負担になるためと分析。こういった課題を解決するため、配送サービスを提供し、九州各地への旅行を促進する。