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イオン、埼玉県狭山市に「そよら武蔵狭山」9月26日開業 空自名物"空揚げ"も

開業に向け準備中の「そよら武蔵狭山」

イオンリテールは、埼玉県狭山市に「そよら武蔵狭山」を9月26日に開業する。2020年に閉店した「イオン武蔵狭山店」の跡地。「そよら」は、小商圏の新フォーマットとして同社が展開する都市型ショッピングセンター。埼玉県では初の出店となる。

「そよら」は、「そら、寄って、楽しんでって!」との呼びかけを由来として一般から公募した名称。「日常にさわやかな、そよ風が吹き込むように、都市に住む人々の生活をもっと楽しく、心地よく過ごすための施設」という想いを込めている。従来のイオン店舗は郊外型として、幹線道路沿いに面し、自動車での来店をターゲットとしているが、そよらは、住居や職場の近くに設置することで、より生活に密着し、日常での使い勝手を重視した店舗となっている。

「そよら」は、2020年に大阪市で開業した1号店「そよら海老江」を皮切りに、2023年度中に8店舗を展開予定としており、「そよら武蔵狭山」はその6号店。10月28日には、静岡県浜松市に7号店「そよら浜松西伊場」、2023年秋に大阪府門真市に8号店「そよら古川橋」が開業する予定。

狭山市は、東京都心から40km圏の県南西部に位置し、武蔵野台地の豊かな緑と入間川の恵みを受けた住宅都市。県下有数の工業都市として発展してきたエリアでもある。そのため、ファミリー層やシニア層が多く、特産品の「狭山茶」や関東三大七夕祭りの「入間川七夕祭り」、狭山市と入間市にまたがる航空自衛隊「入間基地」の「入間航空祭」でも知られている。

店舗の上空には入間基地所属の機体が飛来することも

「そよら武蔵狭山」は、国道16号線沿いの幹線道路に面し、市の中心に位置する西武新宿線「狭山市駅」から徒歩9分で、交通アクセスにも優れる。

冷凍食品も充実する核店舗「イオンスタイル武蔵狭山」

イオンスタイル武蔵狭山は、「地域の日常生活に密着したお店」をコンセプトに、食・ヘルス&ビューティに加え、カジュアル衣料といった購入頻度の高いカテゴリーに特化。日々の生活に密着した店舗を目指す。専門店の店舗数は15店舗。

鮮度の良い商品や、地域で親しまれている商品はもちろん、健康・環境に配慮した商品や、簡単便利な商品など暮らしによりそった商品を品揃え。また、多様化するライフスタイルに対応する店舗として、利便性や快適性を高めたサービスも提供する。

国道16号線上に北東約900mの距離には「イオンスタイル狭山」があり、今年6月には、食品・ヘルス&ビューティ、そしてキッズを取り扱う店舗にリニューアルしている。そのため、そよら武蔵狭山にはキッズ商品を取り扱う店舗は用意せず、生活スタイルに応じて、2店舗を使い分けてもらうのが狙い。

イオンスタイル武蔵狭山では、地場商品・地域の味として、直営の「イオンアグリ日高農場」からオーガニック野菜を提供。季節毎に異なる朝採れ野菜を販売する。狭山市の名物である「狭山茶」も豊富に取り揃え、狭山茶を使用したスイーツや和菓子も提案する。

また、近隣の航空自衛隊「入間基地」の名物である「狭山茶空揚げ(からあげ)」を提供。航空自衛隊では、各基地の給食で提供される鶏のから揚げを、「空自空上げ(くうじからあげ)」とし、ご当地の特色ある「空上げ」を作り、レシピも公開している。から揚げに抹茶塩をたっぷりとかける「狭山茶空上げ」は、入間基地の監修を受けて開発し、そよら武蔵狭山と、イオンスタイル入間の2店舗で取り扱う。

生鮮食品にも力を入れ、鮮魚は対面販売も行ない、注文に応じた切り身、三枚おろしへの加工、おいしい食べ方の提案をする。カット積みの素材や味付きの魚や肉など、調理の手間を省く簡便商品も取り揃える。

冷凍食品は、地域最大級の約1,000品目を取り扱う。餃子やから揚げなど、すぐに調理できる冷凍のおかずや、トップバリュグリーンアイのオーガニック冷凍野菜をラインナップ。また、「RF1」や「神戸コロッケ」でお馴染みの味を自宅で楽しめる「RFFF」シリーズや、南インド料理専門店「エリックサウス」など、自宅で外食の味が楽しめる商品も展開する。このほか、冷凍スイーツとして「神戸元町EVIANティラミス」や花畑牧場「十勝カタラーナ」なども品揃えする。

ヘルス&ウェルネスとしては、オーガニック、低糖質、機能性飲料など「食」を通じての健康管理や、健康的な生活の実現に向けた商品を拡充。近年需要が拡大しているオーガニック商品として、トップバリュグリーンアイ オーガニック商品のほか、イオンのオーガニックスーパー「ビオセボン」の商品も取り揃える。「医薬品」では、オンライン服薬指導や当日配達できるサービスなどを導入し、便利な地域のかかりつけ調剤薬局を目指す。

同社初となる、日常使いの衣料に特化した「デイリーカジュアル」の売場を単独展開。日々の生活によりそったカジュアル衣料を、専門店のように選べる売場で提案する。

また、新しいレジ配置「スマートモデル」も導入。混雑しにくく、より安心して使えるレジ環境を整える。食料品から日用品、医薬品まで取り扱うネットスーパーでは、ネット注文品を配送料なしで店舗で受け取れる「ピックアップ」も展開する。

なお、狭山市とイオンは、2022年11月に狭山市内の地域の一層の活性化と市民サービスの向上を目的とした包括連携協定を締結。そよら武蔵狭山ではその一環として狭山市のご当地WAON「さやまWAON」を発行し、売り上げの一部を狭山市の子供達への支援として寄付する。券面は、狭山市在住の「マンガ日本昔ばなし」のの童絵作家・池原昭治氏が「入間川七夕祭り」の童絵をデザインしている。

所在地は、埼玉県狭山市入間川3-31-5。敷地面積は約18,600m2、売場面積は約6,980m2。駐車台数は310台。駐輪台数は240台(バイク43台)。地上2階建て。