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EU、「無限スクロール」などインスタとFacebookの中毒性を問題視
2026年7月13日 13:30
欧州委員会は10日(現地時間)、Metaが提供するInstagramとFacebookの中毒性の高いデザインが、デジタルサービス法(DSA)に違反するとの予備的見解を発表した。無限スクロールや自動再生、プッシュ通知、高度にパーソナライズされたレコメンドシステムなどが、サービスの過度な利用や強迫的な利用につながる可能性があるとしている。
同委員会は、Metaが未成年者や社会的弱者を含むユーザーの身体的・精神的健康へのリスクを十分に評価していなかったと指摘。InstagramやFacebookでは、無限スクロールや自動再生、パーソナライズされたおすすめ機能により、ユーザーに継続的に新しいコンテンツが表示される。こうした機能は、スクロールを続けたいという衝動を煽り、不健康な習慣や強迫的な利用につながる恐れがあるとする。
また、未成年者が夜間にInstagramやFacebookを利用する時間や、リール、ストーリーズなどの最適化が過度な利用を助長する可能性についても、十分に考慮していなかったとした。
欧州委員会は、Metaが現在実施している緩和策についても、中毒性のある設計に起因するリスクに効果的に対処できていないと判断した。たとえば、InstagramやFacebookの利用時間管理機能は簡単に解除でき、利用時間を抑制する効果が十分ではないとしている。
ペアレンタルコントロール機能についても、保護者が十分な技術的知識を持ち、機能を理解するための時間や労力をかけた場合にのみ有効だと指摘。中毒性のある設計がもたらすリスクを対処するうえで、対策の有効性を損なうとの見方を示した。
欧州委員会はリスク軽減策として、自動再生や無限スクロールの初期設定での無効化、実効性のある利用休止機能の導入、レコメンドシステムのエンゲージメント重視型からの変更などが必要としている。
なお、今回の見解は最終判断ではなく、Metaは調査資料を確認したうえで書面にて反論できる。違反が最終的に確認された場合、Metaには世界年間売上高の最大6%を上限とする制裁金が科される可能性がある。
今回の予備調査結果は、2024年5月16日に開始された、MetaのDSA遵守状況を調べるための正式な手続きの一環となる。同委員会は、Metaのリスク評価報告書や内部データ、文書、情報提供要請への回答、関連する科学的研究、専門家への聞き取りなどをもとに調査を進めた。
同調査では、Metaが13歳未満の未成年者に対して実施している年齢確認措置に関する懸念も取り上げており、26年4月29日に予備調査結果が採択されている。同委員会は、FacebookとInstagramのレコメンドシステムによって引き起こされるラビットホール効果についても調査を継続している。
