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ぺんてる、ボールペンに絵の具の技術 大きな顔料で濃く鮮やかに

ぺんてるは、絵の具のような濃く鮮やかな発色のカラーボールペン「MATTEHOP(マットホップ)」を、8月30日に発売する。全14色展開で、単品、7色セット、14色セットをラインアップ。価格はそれぞれ220円、1,540円、3,080円。

マットホップは、「JKを中心としたZ世代に向けたデコレーションを楽しむボールペン」をコンセプトとした、存在感のあるイラストや文字を描ける新開発のマットカラーのゲルインキボールペン。カラーペーパー、写真、マスキングテープなどにも濃く鮮やかに発色するため、インパクトのあるデコレーションが楽しめるとしている。

特徴は、マットな質感のインキでくっきり目立つこと、カラーペーパーにも濃く鮮やかに発色し、写真やマスキングテープにもはっきり書けること。

インキは、一般的な顔料ボールペンに比べて大きな顔料(色の粒)をたくさん使い、ぺんてる独自の「たくさんの大きな粒を均一に分散させる」技術を用いたものを新たに開発。たくさんの大きな顔料を均一に分散させることにより、筆跡の表面がきれいな凸凹になり、光が様々な方向に乱反射することで、光沢感のないマットな筆跡を実現しているという。そのため、塗りつぶすだけで、ステッカーやシールのような存在感を出せるとしている。

なお、一般的なボールペンの場合は筆記幕が薄いので、光が一方向に反射し、光沢のある質感となる。

大きな顔料が高濃度に配合されていることも技術的な特徴。通常は高濃度に配合すると不具合が生じやすいが、ぺんてるが持つ画材・絵の具のノウハウを生かして実現した。

発色については、下地を隠す隠ぺい性が高く、高発色なインクのため、濃い色の紙にもはっきり色が映える。そのため、カラーペーパーや写真、マスキングテープ、お菓子の紙箱などにも濃く鮮やかに描ける。

マットホップで描いたイラスト

マットホップの商品名は、マットな筆跡を意味する「MATTE(マット)」と、夢中になって楽しむ心弾む様子を表現する「HOPPING(ホッピング)」を組み合わせている。マットホップを自由に楽しむ人を「MATTEHOPPER(マットホッパー)」と呼び、Z世代への共感が広がることを目指す。

商品発売に先駆け、ぺんてるでは2022年8月に、どこで、どんな時に、なぜ、どんなデコをしているか、女子高生グループインタビュー調査を行なっている。

インタビュー調査に参加した、専門学校1年生のはるかさん(左)、高校3年生のゆめかさん(中)、大学1年生のせらさん(右)

キービジュアルは、文房具らしくない、アパレルの広告のようなインパクトを目指したものを採用。そこに落書きの自由さを組み合わせている。

また、ぺんてるでは10代の間で人気を博している、誕生日や卒業祝いとして友達との思い出の写真やメッセージでデコレーションした「JKアルバム」に着目。マットホップを使ったタイトルやメッセージ、イラスト、写真やマスキングテープへのデコレーションにより、華やかで存在感のあるアルバムをつくれるとしている。

カラーは、オリジナル7色とスイート7色の全14色。オリジナルはレッド、イエロー、ブルー、グリーン、オレンジ、バイオレット、ブラック。スイートはピンク、イエローオレンジ、スカイブルー、イエローグリーン、コーラルピンク、アイボリーホワイト、ブラウン。ボール径は1.0mm。

セット商品は、オリジナル7色セット、スイート7色セット、オリジナル+スイート14色セットを用意。お菓子のパッケージのようなデザインを採用しており、ケース自体も台紙や側面にデコレーションすることで、オリジナルケースを作って楽しめるとしている。

14色セットには初回限定で、セットのボールペンとマスキングテープなどの小物が一緒に収納できるケースが付属する。

オリジナル+スイート14色セットのパッケージ(左)と初回限定のケース(右)。収納しているオリジナル7色セットはイメージ
開発に携わった、ぺんてる 製品戦略本部 製品戦略部 マーケティンググループ マーケティング課 小平玲菜氏(左)、同製品戦略部 商品企画グループ 高井晴佳氏