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イオンレイクタウンに大型冷凍食品専門店「@FROZEN」 1200品目

イオンリテールは、同社最大規模の冷凍食品売場「@FROZEN(アットフローズン)」を埼玉県越谷市のイオンスタイルレイクタウンで開業した。

冷凍食品市場規模は、2012年~2022年までの10年間で、外食産業を含み126%増加している。共働き世代の増加や単身・シニア世帯の増加、フードロス意識の高まりなどが背景にあるとされ、一世帯あたりの年間冷凍食品支出金額も、2012年当時の5,888円から、2022年は10,106円へと、170%増加している。また、イオンスタイルレイクタウンの商圏である、越谷市の人口は2010年~2020年の10年間で、105%に増加しており、今後も成長が期待できるという。

イオンスタイルレイクタウン

@FROZENは、冷凍食品の持つ「簡単」「便利」「時短」に加え“食の豊かさとおいしさ”を提供することで日々の食卓に“新たな食スタイルを創造することがそのビジョン。「朝食」「ランチ」「ディナー」「おつまみ」「スイーツ」という食の5つのチャンスをフローズンフードで充足し、新たな「食シーンの提案」を通して市場を開拓していくという。イオンスタイルレイクタウンは、1号店のイオンスタイル新浦安MOMA、2号店のイオンスタイル横浜瀬谷につぐ3号店となる。

売り場は、解凍すればそのまま食べられる「EAT」、温めてから食べる「HEAT」、調理の下ごしらえがされている食材の「COOK」の3エリアで構成。それぞれ、色分けをした什器で区別されている。商品目は、EATが400、HEATが700、COOKが100の合計1,200品目で、1号店となる千葉県浦安市の「イオンスタイル新浦安MOMA」の900品目と比べて約1.3倍の品揃えとなった。また、1,200品目のうち、新規導入商品は500品目にのぼる。売り場面積は113坪。

冷凍食品の消費行動としては、従来、お弁当用の惣菜など「ストック型」が多かったが、@FROZENではこれを「セレクト型」へ変えることを目的としており、そのままランチやディナーで食べられるものや、スイーツなどを用意。有名店のメニューはもちろん、コース料理として食べられるようにメニューを選べ、本格的なレストランの味を楽しめる「ご褒美フルコース」や、日本全国から取り寄せたご当地食品を集めた「旅する@FROZEN」などを展開する。

ご褒美フルコースのサンプル

新たな取り組みとしては、最新の冷凍技術でお酒を冷凍して鮮度を保つ「凍眠市場」も展開。できたての「生酒」を手軽に味わえるという。

解凍すればそのまま食べられる「EAT」

EATエリアはピンク色の什器が目印。アイスクリームや有名店のスイーツ、「旅する@FROZEN」、「ご褒美フルコース」などを取り扱う。

温めてから食べる「HEAT」

HEATエリアはオレンジ色の什器が目印。専門店の本格メニューなどがラインナップされ、朝食、ランチ、ディナーなど幅広く対応できる。特にピザのラインナップを強化しており、デリバリーから冷凍食品へのシフトを起こしていきたいという。

下ごしらえがされた食材「COOK」

COOKエリアは緑色の什器が目印。下ごしらえがされた食材がメインで、肉や魚、野菜などの生鮮食料品を取り扱う。

その他、冷凍食品をよりよい状態で持ち帰れるサービスも用意。@FROZENで購入した冷凍食品を、購入後も安心して持ち歩ける専用保冷バッグと保冷剤の貸し出しサービスを実施する。これにより、冷凍食品を冷やしたまま、ゆっくりと他の売り場で商品を見て周ることができる。保冷バッグと保冷剤は帰りに返却する。その他、保冷機能付きのマイバッグ販売や、クール宅急便の受け付けも行なう。ドライアイスも提供する。

貸し出し用の保冷剤
ドライアイスも提供
保冷機能付きマイバッグ

冷凍食品は、イオンネットスーパーにも対応し、配達地区に住んでいれば自宅に届けて貰える。また、ECサイト「イオンショップ」でも商品の販売を開始。6月に試験導入されており、9月から本格的に展開商品を拡大する予定。

@FROZENは今後首都圏(南・北関東)で基礎固めをする方針で、23年度中にさらに3店舗の出店を計画。23年11月にイオン与野、イオンスタイル品川シーサイド、24年2月にイオンスタイル新百合ヶ丘への展開を予定している。