ニュース

ドコモも「副回線サービス」 au回線バックアップが月429円

NTTドコモは、ドコモのスマートフォン利用者が、デュアルSIMにより副回線のau回線に切り替えて利用可能になる「副回線サービス」を、6月1日から提供開始する。月額429円で、データ容量は0.5GB。サービス申し込みは5月11日から。

副回線サービスは、災害時や通信障害時などの有事の際の備えを想定したもの。ソフトバンクとKDDI(au)の間で実現していたが、ドコモもau回線を副回線にできるサービスを開始する。また、KDDIにおいても、法人向け「副回線サービス」でドコモ回線を使ったサービスを開始する。

ドコモによる副回線サービスではKDDIの4G LTEサービスエリアで通信可能となり、月々のデータ量が0.5GBまで、通信速度が送受信時最大300kbpsのプランを基本使用料429円で提供。専用受付サイトでの申込みとなる。

また、法人向けプランとして、月々のデータ量が1GBまで、通信速度が送受信時最大1Mbpsのプランを550円で提供する。開始日は6月以降を予定している。

通話料は、個人・法人ともに22円/30秒。電話番号は主回線とは異なる番号となる。SIMカード形式はeSIM。SMS通信量は3.3円/回、契約事務手数料は3,850円。対象となる料金プランは、5G(ahamo含む)、Xi契約の全料金プラン。

なおドコモでは、ドコモショップなどの店頭での新規契約や機種変更などの事務手数料を、7月1日から改定し、一律3,850円とする。従来は新規契約や契約変更が3,300円、機種変更やSIM再発行が2,200円などとなっていたが、3,850円に値上げした上で統一される。

同社では、「昨今の物価高や電気料金の高騰、説明事項の増加などによる店舗運営に関わる各種費用を考慮した」としている。なお、Webでの手続きの事務手数料は改定の対象外。

KDDIは法人向け副回線でドコモ対応

KDDI、沖縄セルラーは2023年6月以降、法人向け「副回線サービス」において、従来のソフトバンクのほかNTTドコモを追加する。利用者は、2つの事業者から選択可能となる。

SIMカード形式はeSIMで、月額550円。データ容量は1GB/月で、送受信最大1Mbps。国内通話料は22円/30秒、国内SMSは送信3.3円/通(全角70文字まで)、受信は無料。