三菱UFJ銀、手数料引き上げ 窓口で他行振込990円 10月から

三菱UFJ銀行は、10月2日から店頭窓口・ATM 振込手数料を改定する。特に店頭と現金を取り扱うケースでは引き上げられ、店頭における他行あての振込は990円(現在は594～770円)、ATMでは現金振込が880円(同374～550円)、カードが275円(同209～330円)。

また、同行での振込手数料も引き上げられ、店頭での振込は現在の330～550円から880円に、ATMで現金振込も220～440円が550円、ATMでカードでの振込も0円から110円に引き上げる。

手数料引き上げについて三菱UFJ銀行は、「サービスの提供状況や、現金の取り扱いに関する費用、詐欺・マネーローンダリング防止に関する費用の増加も踏まえたもの」と説明。手数料の低いインターネットバンキングの活用を呼びかけている。

なお今回の改定に伴い、従来は3万円未満と3万円以上で異なっていた手数料が多くのケースで統一されている(インターネットバンキングを除く)。

同行では、スーパー普通預金(メインバンク プラス)で、インターネットバンキングでの他行宛振込手数料やATM利用手数料の一部無料化を行なっているほか、「ことら送金サービス」対応により個人間での10万円以下の送金が無料となるなど、デジタルチャネルを強化している点を強調。手数料引き上げへの理解を求めている。法人向けでも「MUFG Biz」などネットサービスを強化している。

円貨両替や海外送金手数料も引き上げ

また、円貨両替に関わる手数料も改定。窓口で10枚までは同行の利用者は無料、それ以外は550円は変わらないが、11～500枚で550円の手数料が770円に引き上げ。501枚以上は500枚ごと550円加算から770円加算に引き上げられる。両替機を利用する場合の手数料も引き上げとなる。

外国送金手数料も改定される。「マネーローンダリングおよびテロ資金供与の防止が重要になる中、2025年11月にはSWIFTがMTフォーマットを廃止し、ISO20022フォーマットへの移行を予定するなど、外国送金の取引環境は大きく変化しているため」としている。