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イオン、いなげやを子会社化 関東スーパー1兆円

イオンは、スーパーマーケットのいなげやを子会社化する。イオンといなげや、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)の3社は、2024年11月をめどに経営統合し、「関東における1兆円のSM構想」の実現と、1,000店舗体制を目指す。

いなげやは、1900年に東京都立川市で創業。首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)でスーパーマーケット事業とドラッグストア事業を展開している。

現在いなげやはイオンが17.01%を保有する関連会社で、マルエツ、カスミなどを運営するU.S.M.Hはイオンが53.59%を保有する連結子会社となっている。今後、いなげやがイオンの連結子会社としてイオングループに参画するとともに、U.S.M.Hといなげやの経営統合を実現し、関東におけるスーパーマーケット展開を強化していく。

今後、3社の企業価値の向上を目的として、「統合準備委員会(仮称)」を立ち上げ、業務提携を検討していく。PB製品である「トップバリュ」の導入拡大や商品の共同調達、クレジットカード、電子マネー、ポイントカードの共同利用などの取り組みを進める。


    主な取り組み
  • PB商品であるトップバリュの導入拡大
  • 商品の共同調達(ナショナルブランド商品、地域商品、輸入商品)
  • 相互の食品スーパーマーケット、ドラッグストアの活性化に向けた取り組み、地域の客層に合わせた店舗展開等
  • 物流センター、プロセスセンター等の機能整理と活用
  • 資材、什器、備品等の共同調達、バックオフィス業務統合によるコスト削減
  • クレジットカード、電子マネー、ポイントカードの共同利用に向けた取り組み
  • ネットビジネスの共同研究、共同開発等、eコマースへの取り組み
  • イオングループの教育制度の活用、人材交流
  • 会員情報、POS情報を組み合わせた分析サービスの提供

経営統合が成立すると、いなげやは上場廃止となる。イオンによるいなげやの連結子会社化以降も、いなげやの従業員の雇用は維持し、雇用条件を不利益に変更しないとしている。