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ホンダ、自転車に後付け可能な電動アシスト「スマチャリ」

ホンダは、通常の自転車に取り付けることで電動アシスト化し、スマホと連動した制御が可能になる「SmaChari(スマチャリ)」を発表した。9月にワイ・インターナショナルが対応電動アシスト自転車を発売する。

スマホアプリと自転車に取り付ける電動アシストユニットで構成。取り付ける自転車のタイプに合わせ、法的に準拠するアシスト出力を算出して適用させる日本初の出力制御技術を搭載する。これによりさまざまなタイプの自転車を電動アシスト・コネクテッド化できる。型式認定取得にも対応する。

ホンダは、SmaChariを搭載した自転車を製造・販売する企業に対し、電動アシストユニットの制御ソフトウェアに関する技術を始めとする各種ライセンス、SmaChariを運用・管理するコネクテッドプラットフォームを有償で提供する。

専用のスマホアプリ「SmaChari」では、電動アシストシステムの起動や個人に合わせたアシスト出力の最適化、速度など走行状態やバッテリー残量表示など、ホンダのコネクテッド機能を活用したさまざまな情報を利用できる。

乗り手がペダルに置いた際に、システムがアシスト出力を制御して、ユーザーの予期しない急発進を抑制。システムが電動アシスト機能の故障やエラーを検知してユーザーに通知するほか、販売店はシステム上で車両組立・修理時の履歴などの車両データを管理でき、ユーザーに対して定期点検の提案などが可能になる。

ホンダの四輪車から集まる走行データや、SmaChariユーザーから収集した走行データに基づき、急ブレーキの多い地点などで注意喚起もできる。

スマホアプリとオンラインアカウントを活用して、自転車の所有者情報を管理。所有者情報に基づいて、NFCタグによりスマートフォンをシステム起動のワンタッチキーとして使用できる。アプリの操作でスマホ上でキーの貸し借りも可能。登録したスマホが無いと動力が起動しないため、盗難防止にも繋がる。また、車両を手放す場合は、車両譲渡の登録にも対応する。

アプリ上でマップ、速度、走行距離、アシスト出力、バッテリー残量、消費カロリーなどを表示でき、走行データとして記録・管理する走行ログ機能を搭載。仲間同士での走行時や、外出した子供の見守りなどに活用可能なSmaChariユーザー間での位置共有機能も搭載。将来的にさまざまな機能追加も予定してる。

9月に発売される初の搭載製品は、クロスバイクのKhodaaBloom「RAIL ACTIVE」にSmaChariを搭載した「RAIL ACTIVE-e」。価格は220,000円で、5月から受注を開始する。重量は15kgで、一般的なe-Bikeと比べて軽量としている。販売は、ワイ・インターナショナルが展開するスポーツ自転車専門店「ワイズロード」「ワイズロードオンライン」で行なう。

RAIL ACTIVE-e

製品は、4月15日~16日に東京ビッグサイトで開催される展示会「CYCLE MODE TOKYO 2023」で展示予定。