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テレビ朝日、電子書籍のBookLiveに出資。IP強化

電子書籍サービス「ブックライブ」を展開する株式会社BookLiveとテレビ朝日は10日、資本業務提携に合意した。第三者割当増資によりテレビ朝日がBookLive株式を引き受ける。テレビ朝日による議決権比率は20.55%となり、BookLiveはテレビ朝日の持分法適用会社となる。

テレビ朝日は、BookLiveとの連携によりIP(知的財産)事業の強化を図る方針。

BookLiveは、凸版印刷グループの子会社として電子書籍サービスを展開してきた。電子書籍ストアの運営のほか、アニメ化、映像化されるオリジナル作品を生み出すIP事業や、クリエイター向け総合プラットフォームサービス「Xfolio(クロスフォリオ)」などのコミュニティ事業を展開しており、特にIP事業を強化している。

テレビ朝日グループは、コンテンツをあらゆるメディアに展開し、コンテンツ価値を最大化する「360°戦略」を推進。両社は、テレビ朝日で放送中の番組「まんが未知」で生まれたオリジナルマンガを「ブックライブ」ストア上で独占無料配信するなど連携してきた。

今回の資本業務提携により、アニメ化・実写化を目的としたオリジナルコンテンツの共同制作体制を構築。コンテンツ制作段階からメディア展開、ゲーム化、グッズ化などを見据えて連携し、新たなコンテンツの創出を目指す。

また、BookLiveのストア事業、コミュニティ事業とテレビ朝日のメディアを連携し、原作の創出や、作家の育成につながるイベント開催、クリエイターコミュニティの構築などで協力。次世代クリエイターの確保を目指す。