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凸版印刷、社名変更で“印刷”を消す 持株会社体制でTOPPANに

凸版印刷は9日、2023年10月に予定している持株会社体制への移行にあたり、持株会社の商号を「TOPPANホールディングス株式会社」に決定した。凸版印刷の事業を継承する事業会社は「TOPPAN株式会社」「TOPPANデジタル株式会社」となる。

新商号は、凸版(トッパン)の名称は継承しながら、グローバル企業として全世界で統一したブランドとして使用していくことを意図し、英字で「TOPPAN」と表記。“Digital & Sustainable Transformation”をキーコンセプトとし、デジタルを起点として変革させる「DX」と、社会的課題の解決と持続可能性を重視した経営を目指す「SX(Sustainable Transformation)」により、事業ポートフォリオ変革を推進していく。

そのため、既存の事業領域を規定する「印刷」を含めない商号とした。

凸版印刷グループでは、2021年11月に'23年10月頃を目途に持株会社体制へ移行することを基本方針とし、グループ組織再編に向けて検討を進めると発表。'23年4月には、全体再編に先駆け、セキュア事業とトッパン・フォームズ株式会社の事業を統合した「TOPPANエッジ株式会社」を設立する。

10月には持株会社体制へと移行し、持株会社「TOPPANホールディングス株式会社」として、グループ全体最適の視点から事業会社を一体的に運営。持株会社の傘下には、「TOPPANエッジ株式会社」と凸版印刷の主要部門を母体とする「TOPPAN」、トッパングループ全体でのDX事業推進を牽引する「TOPPANデジタル」を設立する。