ニュース

TOPPAN、アルミ箔を使用しないカップ麺用蓋材

TOPPAN(旧凸版印刷)は、即席麺蓋材の環境対応化策として「アルミレス蓋材」を開発した。

背景にはアルミ箔の価格高騰や、CO2排出量削減という社会課題がある。特にアルミ箔は製造工程で多くのCO2を排出しているため、食品や日用品のパッケージにおけるアルミレス化が社会課題となっていることを受けて開発。従来、カップ入り即席麺に使用されている蓋材には、注湯時に蓋を広げたり閉じたりする際に折り曲げた状態で維持できる「デッドホールド性」が必要なため、アルミ箔を使用した材質構成が採用されていた。

新開発のアルミレス蓋材は、「デッドホールド性」を保持する用紙を開発し、アルミ箔を使用した材質構成と同等のリクローズ性能を有していることが特徴。加えて、印刷表面のニス種の選定により、デッドホールド性の向上を図っている。

さらに、製造時のCO2排出量を従来のアルミ箔を使用した材質構成と比較して約32%削減。アルミ箔を使用した材質構成と同等の耐油性と遮光性を付与しているため、内容物を変更せずにアルミ箔を使用した蓋材からの切り替えが可能となっている。

価格は、アルミ箔を使用した従来の材質構成の蓋材と同等。今後食品メーカー向けに提供し'25年度に10億円の売り上げを目指す。

本製品は、10月4日から6日に開催される「第3回サステナブル マテリアル展(SUSMA)」のTOPPANブース(4ホール 小間番号26-50)に展示される。