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三菱、冷蔵庫の開閉など家電活用の高齢者見守りサービス カメラ不要

三菱電機は、エアコンや冷蔵庫などの家電製品を活用した見守りサービス高齢者見守りサービス「MeAMOR(ミアモール)」を2023年2月3日より開始する。利用料金は月額1,080円。離れて暮らす家族が一人暮らしの高齢の親などを家電製品の使用状況や室内温度などを通じて把握することで、さりげない見守りを実現するサブスクリプションサービス。

カメラなど専用の機器・設備が不要で、同社家電製品1台からで利用できる。カメラ等を使わないことで、高齢家族のプライバシーを守りながら、家電製品で、高齢家族の生活状況を見守ることができる。

2025年には3人に1人が65歳以上になるなど、高齢者の増加が見込まれているが、単身で自立した生活が可能な高齢者は、フレイル(健康な状態と要介護状態の中間の段階)傾向や健康不安などから見守りサービスのニーズは高いが、監視されるような見守りサービスは敬遠されているという。

対応する家電製品をインターネットに接続し、離れて暮らす家族がスマートフォンなどのアプリケーションからサービスを設定して利用。独自のクラウドを介して高齢家族宅の日々の家電製品の使用状況や、室内温度などの生活状況を見守ることができる。

たとえば、冷蔵庫の開閉状況や給湯器の利用状況をみることで、見守り対象の高齢者が日常生活を続けていることを確認できる。また、高齢者が感じにくい温度の変化も監視し、部屋の温度が高すぎる場合などにアプリへ通知する機能も備える。

対応するエアコンなら、搭載するセンサー「ムーブアイ」によって、春や秋にエアコンを運転していない時期でもエアコンに通電さえしていれば在室者の見守りが可能になる。

接続可能な家電製品は、1ユーザーごとにエアコン10台、冷蔵庫3台、給湯器1台まで。

対応している製品が多いほど見守りの精度があがる

情報は「MeAMOR アプリ」で確認する。知りたい情報をトップ画面に表示するカスタマイズが可能で、長時間行動を検知しない場合など、普段と違う傾向が発生するとアプリに通知したり、定期的な通知を設定することも可能。対応製品は日々の詳細な使用状況を把握でき、前週との使用状況比較で、生活の変化への気づきにも活かせる。

対応製品は、2023年2月以降発売予定の三菱エアコン「霧ヶ峰」シリーズ 72機種や、2021年以降発売の冷蔵庫 17機種、2018年以降発売の給湯器(エコキュート) 227機種。

同社では今後、MeAMORブランドとして、バイタルデータ連携による見守りや、子育て世帯を支援する見守りサービスなども展開予定。2030年に売上20億円を目指す。