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セブン、そごう・西武売却決定 米投資ファンドがヨドバシと連携

セブン&アイ・ホールディングスは11日、子会社であるそごう・西武の株式全部を、不動産投資ファンド運用会社のFortress Investment Group(フォートレス)へ譲渡する契約を締結した。

株式譲渡についてセブン&アイ・ホールディングスは、事業ポートフォリオの見直しと最適な運営に向けたアクションの加速に努める中で、そごう・西武が展開する百貨店事業は、セブン&アイ・ホールディングスグループの経営資源による事業構造改革では顧客への提供価値、および事業価値の最大化を図ることが困難であると判断。西武・そごうの成長性および効率性の向上を促すベストオーナーの探索を検討してきた。

その中で、世界最大級の不動産投資ファンド運用会社であるフォートレスが有する不動産事業ノウハウ、企業再生ノウハウおよび資金力を活用することが、そごう・西武の百貨店事業の収益性の改善、成長性および効率性の向上に資すると判断した。

また、そごう・西武の従業員の雇用が維持されるかという観点も重視し、フォートレスはその観点にかなうと判断し、株式譲渡の実施を決定。

譲渡に際してフォートレスは、ヨドバシホールディングスをビジネスパートナーとして、そごう・西武の企業価値の最大化に努める。今後収益構造の最適化や不動産の有効活用を通じて、そごう・西武の潜在的価値を最大限に引き出し、事業基盤をさらに飛躍させる。

セブン&アイ・ホールディングスは株式譲渡の実施により、同社グループ経営資源のさらなる成長分野への再投資、および株主還元の充実化を図るとともに、セブン-イレブンを核としたグローバル成長戦略を推し進めていく。

なお、ロフトについては、そごう・西武が保有する全株式を、譲渡前にセブン&アイ・ホールディングスへ移管する。

譲渡概要図。取引実行前
取引実行後