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渋谷区のデジタル地域通貨「ハチペイ」始動 4.5億円キャンペーン

渋谷区のデジタル地域通貨「ハチペイ」とまちのコイン「ハチポ」がサービス開始した。カヤックが総合プロデュースを手掛ける。

ハチペイは、渋谷区内の店舗やサービス、イベントなどで支払いできる独自のキャッシュレス決済アプリ。ハチポは、換金性がなく、地域活動などまちに良いことをすると獲得できるコインで、店舗やイベントでの体験に利用できる。

ハチペイへのチャージは、クレジットカードまたは全国のセブン銀行ATMや区内10カ所の専用チャージ機で行なえる。専用チャージ機は、11月10日に設置予定。設置場所は以下の通り。

  • 渋谷区役所本庁舎3階
  • 地域交流センター(新橋、恵比寿、二軒家、笹塚、代々木の杜)
  • YCC代々木八幡コミュニティセンター
  • 社会教育館(幡ヶ谷、千駄ヶ谷、上原)

アプリは、カヤックとポケットチェンジが共同開発。ポケットチェンジが開発したオリジナル電子マネーアプリを作れるプラットフォーム「pokepay」のソフトウェア開発キットSDKを活用している。

アプリではマイナンバーカードの読み取りによる区民認証ができ、認証すると区民限定のキャンペーンなどに参加可能。

ハチポの利用には、「まちのコイン」アプリをインストールし、地域切り替えで「ハチポ」を選択する。地域のイベントやボランティア活動など、地域活動に参加するとコインを獲得できる。

獲得したコインは、区内の加盟店で特別なサービスや体験と交換可能。現金への換金は不可だが、ハチペイのポイントとして交換できる企画を検討中。

サービス開始を記念して、総額4.5億円のキャンペーンを実施する。アカウント登録で500ポイントプレゼントするほか、ハチペイ決済で8%ポイント還元する(上限888円/回)。いずれも期間は'23年3月31日まで。

渋谷区民を対象としたキャンペーンでは、マイナンバーカードで区民認証すると1,000ポイントプレゼント。対象は、署名用電子証明書を持つ15歳以上の渋谷区民。期間は'23年3月31日まで。

プレミアム率50%ハチペイデジタル商品券も販売。10,000円チャージで15,000円分のハチペイデジタル商品券を獲得できる。4万セット用意し1人2セットまで。先着順でなくなり次第終了となる。期間は11月10日から'23年3月31日まで。

'23年2月からは、ハチペイ決済で30%のポイント還元をするキャンペーンも実施予定。還元上限は1人1万円。

11月5~6日に代々木公園で開催する「第45回渋谷区くみんの広場 ふるさと渋谷フェスティバル2022」の飲食、物産販売などの一部テントで、「ハチペイ」を利用可能。ハチペイPRブースには専用チャージ機も設置される。

店舗側は、導入費用なしでハチペイ加盟店になれる。専用の機器は不要で、加盟するとスターターキットとして決済POPや店頭用ステッカーが届けられる。

決済手数料は、中小事業者・個人事業主は不要。大規模事業者は2024年3月31日までは無料だが、それ以降は加盟状況等により有料化を予定している。