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日本円だけで“オンチェーン”NFTを売買、SBIが「Web3ウォレット」

SBI VCトレードは、日本初の日本円だけでオンチェーンNFTの売買ができる「SBI Web3ウォレット」を2023年1月に提供する。

パブリックチェーン上で、暗号資産がなくても自由にオンチェーンNFTを売買できるサービス。当初はSBINFTが提供する「SBINFT Market」にて利用できる。SBINFT、Gincoとの共同開発になる。

NFT市場では、多くの場合で暗号資産ウォレットの作成や管理が必要になり、事業者・ユーザーの両方に参入障壁となっている。日本国内ではこれを解決するものとして、プライベートチェーンを採用したり、取引がひとまとまりになってからブロックチェーンに記録するオフチェーン方式を採用するサービスが展開。世界標準のパブリックチェーンを使用し、取引を逐次ブロックチェーンに記録するオンチェーン方式のNFTサービスは大々的に展開されていない状況になっている。

「SBI Web3ウォレット」は、自動円転機能を用意し、「まるで日本円だけで取引しているような使いやすさを実現」するという。事業者・ユーザー向けの両方で、暗号資産の売買からNFTの売買、保管までを含めた一気通貫の機能を提供し、「世界標準のパブリックチェーンNFTサービスの普及に寄与する革新的なサービス」としている。

サービス開始を予定する2023年1月時点では、イーサリアムと並行動作する「ポリゴン」ネットワーク上の暗号資産「MATIC」に対応する予定。同社の暗号資産取引におけるMATICの取り扱いは10月27日から開始している。今後は複数のNFTのマーケットプレイスなどへの対応や、ポリゴンネットワーク以外への拡大も図る。