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会計できるショッピングカートと東芝テック「ELERA」が連携

Retail AIと東芝テックは、「新時代のお買い物体験を生み出し、流通の仕組みを革新する」という将来展望のもと、共同プロジェクトを開始。Retail AIの決済機能付きカート「スマートショッピングカート(SSC)」と東芝テックのグローバルリテールプラットフォーム「ELERA」を連携させた、小売業界への新たなソリューション提供を目指す。

SSCは、セルフレジ機能を搭載した、買い物の中のストレスの1つとなるレジ待ちなしのスムーズな会計を可能とするショッピングカート。小柄な人や高齢者も含む様々な人の利用を想定した設計となっている。8月現在で日本国内に9,115台が導入され、月間180万人に利用されている。

スマートショッピングカート

商品のスキャン漏れを防止する自動検知アラーム装置のほか、利用者の属性や購買履歴などのデータを活用した、一人一人に最適な商品をAIが選択してタブレット上で表示するレコメンド機能を搭載している。これにより、小売業の店舗業務効率化や買い物体験向上による店舗売り上げの増大を実現しているという。

ELERAは、クラウド上に統合されたグローバルリテールプラットフォーム。ELERAの活用により小売店は、顧客がいつ、どこで買い物をしていても、顧客に対して魅力的で、濃密な購買体験をリアルタイムに創り出し、また効果測定を可能にするとしている。

ELERAはマイクロサービスベースかつパートナーとのAPI連携を行ない、スピード感と豊富なサービスソリューションを取りそろえているとし、小売店はELERAと接続することで、個々の営業形態や特徴に適したサービスを選び、柔軟に展開できるという。

共同プロジェクトにおいては、小売企業の店舗運営効率化および新たな買い物体験創出を図るためのソリューション提供を行なう。ELERA上でRetail AIのSSCが稼働するにあたり、小売業数社との実証実験を行ない、2023年春以降のサービス開始を予定する。

両社は共同プロジェクトを通じて、小売業界が抱える労働力不足といった経営課題の解決や、消費者ニーズの多様化に対する新たな顧客体験創出への貢献を目指す。