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KDDIの通信障害、影響範囲は約3090万人。総務省に報告

総務省は28日、7月2日に発生したKDDIの携帯電話サービス通信障害に関する重大な事故報告書をKDDIから受領した。報告書によれば、障害の影響範囲は合計約3,091万人となる。

KDDIでは、障害回復した5日時点で、影響範囲を最大3,915万回線と発表していた。その内訳は、個人・法人向けのスマートフォンが最大3,580万件、MVNO向け回線が最大140万件、IoT回線が約150万件、ホームプラス電話回線数が45万件。

今回のKDDI報告書では、実際の影響範囲(推定値)を公表。KDDIの音声通話が2,278万人以上、データ通信が765万人以上。沖縄セルラーは約38万人、データ通信は10万人以上としており、合計すると3,091万人となる。

音声は、通常稼動時の呼数との差分と1人当たりの平均呼数から算出した推計値。データ通信は、通常稼動時の4/5Gサービスの位置登録数との差分最大値に基づく推計。サービスの停止期間は、7月2日1時35分~4日15時(61時間25分)。

総務省では、当該報告書の内容を精査し、必要な対応を検討するとしている。

この障害は、KDDIの全国中継網に係るルータのメンテナンス作業に起因し、全国ネットワークに連鎖的に輻輳が波及。2日以上の長期にわたる障害となった。KDDIは29日に通信障害に関する説明会を開催予定。