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MetaのVRデバイスには「Metaアカウント」。Facebookアカウント不要に

MetaのReality Labsは、VRデバイス向けの「Metaアカウント」の新設を発表し、QuestシリーズでFacebookアカウントのログインは不要になると発表した。Metaアカウントは8月から開始される。

Metaは、基本的なスタンスとして、Facebookファーストから“メタバース”ファーストに移行している最中。この一環としてMetaアカウントを新設し、Facebookアカウントを使用せずにVRヘッドセットにログインする新たな方法を提供する。

Oculusプロフィールは「Meta Horizonプロフィール」に移行。現在登録している「友達」は、“フォローバック済みのフォロワー"に移行する。Metaアカウントの設定では、FacebookやInstagramのアカウントを追加するかどうか設定できるようになり、追加すれば、一緒にゲームをプレイする友達を見つける、チャットをするといった機能を利用しやすくなる。

Metaアカウント自体はソーシャルプロフィールではなく、VR空間でのソーシャルプロフィールの役割は、従来のOculusプロフィールか、その移行先の「Meta Horizonプロフィール」が担う。Meta Horizonプロフィールにはユーザー名、アバター、そのほかの情報を設定し、カスタマイズできる。

これからMetaのVRデバイスを初めて利用する場合、あるいはすでにOculusアカウントとFacebookアカウントを連携していた場合、2022年8月からはMetaアカウントと、付随するMeta Horizonプロフィールの作成が必要になる。

なお、OculusアカウントとFacebookアカウントを連携していた場合、Metaアカウント作成・設定時にFacebookアカウントの連携を解除することも可能。

これまでOculusアカウントだけでVRデバイスにログインしていた場合は、2023年1月1日までは同じようにログインが可能。以降もVRデバイスを利用するには、MetaアカウントとMeta Horizonプロフィールの作成が必要になる。

このほか将来的には、Metaアカウントの機能を拡張し、“ほかのMetaデバイス”へのログインに使用できるようにする予定。

Metaアカウント

Metaアカウントの内容は、ソーシャルプロフィールとは異なり非公開の情報。ユーザーの名前、メールアドレス、電話番号、支払い情報、年齢認証のための生年月日で構成される。作成できるのは13歳以上。Metaアカウントは複数を作成することができる。

すでにVRデバイスを利用していた場合、Metaアカウント移行後すぐにインストール済みのゲームをプレイできる。

Meta Holizonプロフィール

Metaアカウントを作成すると、Oculusプロフィールの代わりとなるMeta Holizonプロフィールの作成が求められる。公開されるソーシャルプロフィールで、VRやWebブラウザなどさまざまな場面で使用される。ユーザー名、プロフィール名、プロフィール写真、アバターなどを設定可能。Meta Holizonプロフィールは、Metaアカウントごとに1つ作成できる(Metaアカウントは複数を作成可能)。FacebookやInstagramと連携している場合はプロフィール情報の同期が可能。

プライバシー、プライベート設定

今回のアップデートにより、プライバシー関連で「全員にオープン」「友達と家族」「自分1人」という3つのプライバシーオプションが設定できるようになる。

Meta Holizonプロフィールはプライベートに設定することも可能。プライベート設定では、フォローリクエストを受けた場合に、確認と承認が求められるようになるほか、自分のフォロワーにのみ、自分のフォロー・フォロワーが誰かを表示する。

一方で、プライベート設定であってもプロフィール写真、アバター、ユーザーネーム、表示名、フォロー・フォロワー数は公開され、検索してフォローリクエストを送信することが可能。13~17歳のユーザーは、初期設定でMeta Holizonプロフィールがプライベート設定になる。