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コクヨ、廃棄漁網をリサイクルして作るペンケース

コクヨは、ALLIANCE FOR THE BLUEと連携し、回収された廃棄漁網を原材料の一部に使用したペンケース「ネオクリッツ<From Fishing Nets Recycling>」を、7月13日から数量限定で発売する。価格は2,750円。

コクヨグループは、'22年にサステナブル経営指針を策定した。環境負荷低減を目指す中で、海洋プラスチック問題を懸念しての取り組み。

ALLIANCE FOR THE BLUEは、日本財団の支援により設立された海洋環境保全と経済性の両立を目指す業界横断プラットフォーム。コクヨは'20年発足当初から参画している。日本に漂着する海洋プラスチックごみの中でも、容積に占める割合が約26%と最も多いのが漁網・ロープであることを受け、廃棄される漁網の回収と再生の仕組みづくりを推進している。

ネオクリッツ<From Fishing Nets Recycling>は、廃棄漁網を原材料の一部としてアップサイクルした生地を表面に使用。回収された廃棄漁網を細かく粉砕し、再生プラスチックのペレット(REAMIDE)にし、再生ナイロン糸へと加工。その後、ポリエステルの糸と製織され、廃棄漁網を原料に含む生地を製造する。

左から漁網、再生加工されたペレット(REAMIDE)、ナイロン糸

ファスナーには海洋生物の模様を由来とする「チューリングパターン」をあしらった。

チューリングパターンは、生物が作り出す規則性のあるランダム模様を、数式によって再現した模様。イメージした生物はブリ、タテジマキンチャクダイ、チンアナゴ、ハコフグ、サンゴの全5種。海との親和性を持ちつつ、日常生活を楽しく彩るデザインとなっている。

左からブリ、タテジマキンチャクダイ、チンアナゴ、ハコフグ、サンゴ

「ネオクリッツ」は、ファスナーを開いて上部をめくるとペン立てのように使える機能性が特長。裏生地には漁網らしさを伝える格子状の柄が入ったリップストップ生地を採用。ペンケースとしてだけではなく、ポーチとしても使用できる。