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電力不足が生活を直撃する恐れ。1都3県が節電呼び掛け

東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の1都3県は、電力逼迫に係る一都三県共同メッセージを発出した。電力不足が生活を直撃する恐れがあるとして、省エネ・節電の協力を呼び掛けている。

今年の夏の東京エリアの電力需給は、電力の安定供給に最低限必要な予備率3%を辛うじて上回る3.1%と、厳しい見通しとなっている。

出典:経済産業省 第50回 総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会 電力・ガス基本政策小委員会「資料4-4 2022年度の電力需給見通しと対策について」

そのため、必要な電力量に対して発電能力が下回る可能性があり、また電気代が18カ月連続で値上がりしていることを訴えた上で、家庭での省エネ・節電の取り組みとして、エアコンの設定を28℃にするとともにフィルター清掃をすること、冷蔵庫の温度設定を「強」にしている場合は「中」にするとともに詰め込み過ぎないことを挙げている。これらの設定が電気代の節約にもつながるとしている。

あわせて、エアコンや冷蔵庫を省エネ家電に買い替えることが「地球にも家計にもやさしい」取り組みとなるとしている。

事業者に対しても空調設定温度の緩和を促すとともに、照明照度を居室で500ルクス程度にすること、LED照明へ更新することを呼び掛ける。特に、電力が逼迫する時間帯(14時頃)は、ピークをずらす工夫をすることを求めている。