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Dropbox、容量無制限でバックアップできる「Backup」プラン 月750円

Dropboxは、PCや外部ストレージ1台分のデータを容量無制限で保存できる「Dropbox Backup」の提供を開始した。Dropbox Backup単体での利用料金は月額750円から。既存のDropboxユーザーは追加料金無しで新機能を利用できるが、容量無制限は適用されない。

PC1台と外部ストレージ1台のデータを丸ごと保存できるサービス。PCのバックアップ対象となるのは、デスクトップ、ドキュメント、ダウンロードなど予め指定可能なフォルダのみ。Dropbox Backupを単体で契約している場合、指定したファイルに保存されたデータは容量無制限でバックアップが可能になる。

また、バックアップのバージョン履歴は、世代数管理ではなく日数で管理するため、30日以内なら好きな時点に遡ってデータを復元できる。

バックアップの取得は自動で行なわれるため特別な操作は不要で、バックアップを忘れる心配もない。保存したデータはいつでもクラウド上で確認でき、必要に応じてすぐに復元が可能。なお、クラウドストレージであるDropboxに保存したデータのように、保存したデータをクラウド上で編集することはできず、編集するためにはPC上に復元する必要がある。2GBのクラウドストレージも利用可能。

利用料金は月額750円または年間7,200円。既存のDropboxユーザーは追加料金不要で新機能の外部ストレージバックアップを利用できるが、容量無制限は適用されず、自分が契約しているストレージの範囲内でのバックアップとなる。既存ユーザーが追加で容量無制限プランを購入することはできない。

クラウドで保存するよりも「手元の外部ストレージを使ってローカルで保存したほうが安全でコストが安い」というイメージもあるが、Dropboxでは「これは誤解」とする。バックアップの適切な運用は難しく、いざデータを復元しようとしても、機械故障で読み取れなかったり、ランサムウェアなどで破壊されたデータをバックアップしてしまったことでデータが使用不能になるなどのリスクもあるという。

また、HDDでバックアップしたデータは、HDDの保管場所の確保や運用も課題で、データを復元したい場合も、対象のHDDを探し出し、復元自体に数日かかるケースもあり、すぐにデータを利用できないデメリットがあるとする。

こうしたデメリットから、必ずしもローカルでのバックアップが安全で低コストとは限らず、データ損失の可能性や、機器の故障などのリスクに対して、クラウドで提供するDropbox Backupに優位性があるとしている。

PDF編集機能を追加

DropboxでPDFをプレビューしながら編集することも可能になった。今後数週間以内に全ユーザーに提供される予定。

パスワードで保護されていない、111MB以下のファイルが対象。PDFページの並べ替え、挿入、回転削除や、フォームへの入力、別名保存や上書き保存が可能で複数バージョンの管理が可能になる。