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GmailもOutlookも同時に検索できる「Dropbox Dash」

Dropbox Japanは、6月に発表したAI搭載型ユニバーサル検索ツール「Dropbox Dash」のベータ版(英語版)を公開した。現時点では順番待ちリストに登録した一部のユーザーのみが利用可能。

Dropbox Dashは、ツール、コンテンツ、アプリを1つの検索バーで横断的に利用できるAI搭載型のユニバーサル検索。ブラウザ拡張機能として提供され、Google Workspace、Microsoft Outlook、Salesforceなどの主要なプラットフォームと連携。仕事で必要な情報を1つの検索バーで素早く見つけることができる。検索対象とするアプリやサービスはユーザーが選択する。

これにより、コンテンツの共有、会議の参加、共有されたプレゼン資料を探すために、アプリケーション間を行き来して手動で探す手間を省ける。また、機械学習によって使えば使うほど学習し、検索結果が改良されていくという。

Dropbox Dashには、「Stack」「Start Page」という2つの機能も搭載。Stackでは、URLの保存、整理、取得をすばやく行なえ、ファイルにはフォルダが、曲にはプレイリストがあるように、Stackはクラウドコンテンツを簡単に共有できる、整理されたレイヤーを提供する。例えば、会議やプロジェクト毎に必要な資料、コンテンツなどをファイルの種類を問わずまとめることができる。また、それらに関連するコンテンツが新たに発見された場合は、DropboxがStackに加えるよう提案してくるなど、最新の情報を簡単にまとめておくことができる。

Start Pageは、Dropbox Dashへのアクセス、Stackの表示、最近作業していたコンテンツへのショートカット、ミーティングの開始などができるダッシュボード。

Dropbox Dashは将来的に、「AIのパーソナライズ」によって、ユーザー情報やユーザーの会社の情報をもとに、生成AIを使って質問に答えたり、関連コンテンツを表示することができるようになる予定。創立記念日などの特別休暇がいつなのかを知るために、社内のリンクやページを探し回る必要なく、Dropbox Dashに質問すれば回答が得られるようになる。

同時に、新サービス「Dropbox AI」(英語版)のアルファ版も提供を開始した。Dropbox Webアプリ機能の中で最もトラフィックの多い「ファイル プレビュー」にAIを適用したもの。数百ページに及ぶような大きな文書などをDropbox AIが要約し、契約書や会議の記録などから知りたい情報を素早く把握できるようになる。米国ではすべてのDropbox Proのユーザーへ提供を開始している。

なお、Dropbox Dash、Dropbox AIともに、日本語版のリリースについては「なるべく早い時期」としている。