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「社長のおごり自販機」全国へ。「社長のおごり専用カード」開始

社長のおごり自販機

サントリー食品インターナショナルは、首都圏エリアで法人向けに展開している「社長のおごり自販機」を、5月より全国で展開する。社員証を導入していない法人に向けた「社長のおごり専用カード」も新たに用意する。

社長のおごり自販機は、社員2人がそろい、自販機の対象部分に2枚の社員証を同時にタッチすることでそれぞれ1本ずつ飲み物を無料で受け取れる自販機。飲料費用は法人負担となる。カード1枚当たりの1日の上限本数や、対象時間・曜日の設定が可能。

開発の狙いは、自販機を通じた職場内のコミュニケーション活性化。リモートワークの普及などによる職場内のコミュニケーション減少を受けて開発された。'21年10月から首都圏で開始し、コクヨなどが導入していた。首都圏外からの設置要望が多数あったことから、全国へ拡大する。

社長のおごり専用カードは社員証を導入していない法人向けのサービスで、カードを購入して従業員に配付することで、社長のおごり自販機を利用できる。

そのほか新サービスとして、「ボスマート(軽食販売自販機)」「DAKARA給水所(熱中症対策自販機)」「来客用自販機」を開始する。現時点ではサントリービバレッジソリューションの自販機のみサービス対象。

ボスマートは、職場環境の充実を目的とした法人向けの軽食販売サービス。オフィスや工場で働く人から「近くに売店が無く不便」「隙間時間に小腹を満たしたい」といった声がある一方で、法人側からは軽食サービスの導入には「お金の管理が不安」「出入業者を増やしたくない」といった懸念の声があるという。

こういった声に対しボスマートでは、自販機をセルフレジとして活用することで商品・代金管理不要とした。これによりオフィス内に気軽に、飲料に加え軽食やお菓子などの軽食販売が導入できるとしている。導入費・月額費は0円。

利用方法は、自販機横の棚から商品を選び、自販機にお金を投入して、選んだ商品のボタンを押して決済する。先行導入が開始されており、'21年末時点の台数は8,000台。

ボスマート

DAKARA給水所は、熱中症対策を目的とした法人向けサービスで、健康経営のサポートの一環。

特に工場などの高温作業所においては、「従業員に飲料が行き届いているか確認したい」「冷えた温度で配布したい」といった声があるという。これに対しDAKARA給水所では、自販機の対象部分にタッチすることで飲み物を1本無料で受け取れる専用カードを用意。カード別の利用状況確認ができるとともに、冷えた状態で飲料配布ができる。

カード代、飲料費用は法人負担で、導入費は専用カード代のみ。月額費0円。また、個人情報に関する契約が必要。対象商品の指定(熱中症対策商品のみ等)、カード1枚当たりの1日の上限本数、対象時間・曜日の設定が可能。商品・代金管理不要。

DAKARA給水所

来客用自販機は、訪問客に飲料を手軽に提供することを目的とした法人向けのサービス。訪問客に専用カードを渡すことで、飲料を提供できる。オフィスの応接対応のほか、ホテルのウェルカムドリンクへの活用も見込む。カード代、飲料費用は法人負担。

来客用自販機

サントリー食品インターナショナルは、コミュニケーション活性化、職場環境充実、健康経営サポートの3つの領域で、法人の抱える経営課題に対する自販機での貢献を目指す。