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容量無制限で月4950円の集合住宅向け5G ソニー「NURO Wireless 5G」

ソニーワイヤレスコミュニケーションズは、国内で初めてローカル5Gを使った集合住宅向け固定インターネット接続サービス「NURO Wireless 5G」を4月1日より開始する。データ容量は無制限で月額利用料金は4,950円。

ローカル5Gは、携帯通信キャリア会社でなくても、限られたエリア内で基地局を設置して5Gサービスを提供できる制度。携帯通信キャリアが提供する広域G5ネットワークよりも通信範囲は限られるが、基地局をマンションの敷地内などに設置可能で、低遅延のサービスを提供しやすい。

NURO Wireless 5Gでは、マンションの敷地内等に設置した基地局からの電波を、住人の各部屋に設置したホームルーターで受信してサービスを利用する。申込は個々の住人から行なうが、基地局の設置は施設所有者の許諾が得られてから行なう。すでに設置済みのマンション住人にはNUROから営業活動も行なう。

国内の集合住宅には、光回線工事が出来ない物件なども多く、そうしたケースでも高速な通信環境を提供できるようにするのが狙い。マンションに基地局が設置してあれば、部屋ごとの工事は不要で、ホームルーターを設置後すぐに利用できる。

通信速度は下り最大4.1Gbps、上り最大2.6Gbps。5GとIEEE 802.11axのアグリゲーションによって高速通信を実現し、データ容量は無制限。

申込のコースは「STDプラン」のみで利用料金は月額4,950円。契約時に事務手数料3,300円が必要。料金にはホームルーターのレンタル料が含まれる。また、契約期間は無く、好きなときに解約ができる。申込後7日間は試用期間となっており無料で利用が可能。

4月時点でのサービスエリアは東京、神奈川、埼玉、大阪の一部地域。サービス提供可能エリアとしては、北海道、千葉、愛知、静岡、岐阜、三重、京都、大阪、兵庫、奈良、福岡、佐賀の一部としている。提供エリアは順次拡大するが、NURO Wireless 5GのHPから「エントリー」を行なうことで、自分が住んでいる集合住宅でサービスが利用可能になると通知してくれるようになる。エントリーはサービス開始エリア外の人でも可能で、エリア拡大にはエントリー数も参考にし、エントリーが多いほどサービス提供が開始される可能性が高くなる。

同社では、今後もローカル5Gを活用したビジネスを「NURO 5G」というサブカテゴリで提供。エンタメを中心に楽しさや快適さを提供するとしており、さまざまなデバイス、機能をソリューションとして開発していくという。