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小田急電鉄、全70駅でQRコード改札。「デジタル箱根フリーパス」

小田急電鉄は、小田急線全70駅の有人改札で、専用端末によるQRコードを利用した改札認証を3月2日から開始する。MaaSアプリ「EMot」などで販売する「デジタル箱根フリーパス(小田急乗車券付)」がQR改札の対象となる。

QRコード付き「デジタル箱根フリーパス」(小田急乗車券付、2日券/3日券、おとな/こども)は3月2日10時から発売。新たな改札認証の導入にともない、小田急線全70駅の有人改札口にQRコード読取機能を備えた専用端末を設置する。

スマートフォン画面に表示されるQRコード付きの「デジタル箱根フリーパス」をかざすと、認証音とともに専用端末モニターに「ご利用ありがとうございました」と表示され、改札を通過できる。従来、駅窓口の係員がチケット画面を目視確認していたが、QR認証により改札通過に要する時間を短縮できるという。

「デジタル箱根フリーパス」は、MaaSアプリ「EMot」などで販売するデジタルチケット。箱根登山鉄道や箱根登山バス、ケーブルカーやロープウェイなど8つの乗り物が乗り降り自由で、箱根周辺の温泉や観光施設など約70のスポットで割引優待が受けられる。料金例は、新宿発の2日券がおとな6,100円、こども1,500円など。

2020年1月からデジタル箱根フリーパスを発売しているが、年々利用者が増加し、'22年1月末時点のデジタル化率は1割超、累計販売枚数は約3万枚。今後、QRコード認証の対象チケットを拡充するとともに、新規チケットの造成や旅行代理店等の他の販売チャネルへの展開を目指す。