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JR西、バスや地域鉄道でもICOCA導入できる新IC端末

JR西日本とJR西日本テクシアは、新たにバス・地域鉄道向けの簡易型IC端末を開発した。従来のIC車載機よりコンパクトで、コミュニティバスやデマンドタクシーなどでもICサービスをより低コストで導入できるという。

2社は、交通系ICカード「ICOCA」の利用可能エリア拡大をめざし、'21年春よりバス・地域鉄道向けICOCAシステムの展開を開始。現在、7社のバス・鉄道事業者が導入している。同システムのさらなる拡大をねらい、コスト面などで導入が難しい小規模な交通機関向けに、必要な機能に特化した新たなIC端末の開発を進めてきた。

新しい簡易型IC端末では、コンパクト性を活かしスタッフが手に持って使用する形と車両内に設置する形の両方に対応。'22年度内に提供を開始する予定。既にICOCAを導入しているバス・鉄道からコミュニティバスやデマンドタクシーなどへの乗り継ぎ割引にも対応し、「シームレスな輸送サービスを提供する」としている。

今後、2社はバス・地域鉄道向けICOCAシステムについて、定期券のネット購入機能といった利便性の高いサービスの実施に向け、検討していく。