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アメックスとマリオット、新提携“プレミアム”カード。特典拡充

アメリカン・エキスプレス・インターナショナルとマリオット・インターナショナルは、新たな提携クレジットカード「Marriot Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」と「Marriot Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード」を、2月24日より発行する。年会費はそれぞれ、49,500円、23,100円。

プレミアム・カードは、これまで展開してきた、旅行好きの人を中心に使われている「スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード(SPGアメックスカード)」の特典やサービスを拡充したクレジットカード。SPGアメックスカード会員は2月24日より、新たなプレミアム・カードの特典を受けられる。カード券面は、有効期限に伴うカード更新時に、プレミアム・カードに切り替わる。

Marriot Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード

プレミアム・カードではプレミアムホテルの魅力を知っている人に向けて「さらに豊かなホテル体験」提供を、スタンダードカード(Marriot Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード)ではホテルでの宿泊経験がそれほどない人に向けて「魅力的なホテル体験をもっと身近にすること」を目指す。

Marriot Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード

両カードの特徴は、Marriott Bonvoyのロイヤリティプログラムとの連携や、カード継続時のポイントによる無料宿泊特典など。

ロイヤリティプログラムでは、エリートステータスごとの客室のアップグレードやレイトチェックアウトなどの特典が用意されているが、「シルバーエリート」獲得には年間宿泊日数10泊、「ゴールドエリート」獲得には25泊、「プラチナエリート」獲得には50泊達成が条件となる。

これに対し、スタンダードカードではシルバーエリートを自動付与、年間100万円以上のカード利用でゴールドエリートが獲得可能。プレミアム・カードではゴールドエリートを自動付与、年間400万円以上のカード利用でプラチナエリートが獲得できる。

無料宿泊特典は、年間150万円以上カード利用した人を対象として、プレミアム・カードでは交換レート5万ポイントまで、スタンダードカードでは交換レート3.5万ポイントまで進呈する。買物等で貯めたポイントを最大1.5万ポイントプラスすることもでき、宿泊できるホテルの選択肢が豊富になるとしている。

なお買物等で付与されるポイントは「Marriott Bonvoy ポイント」で、プレミアム・カードでは100円につき、Marriott Bonvoy参加ホテルでの利用で6ポイント、日常の買物で3ポイントが付与される。スタンダードカードでの付与の条件は同様で、100円につき4ポイントおよび2ポイント。

SPGアメックスカードでは家族カードの年会費は17,050円だったが、両カードでは1枚分無料。そのほか、「ザ・リッツ・カールトン」または「セントレジス」に対象料金で2連泊以上予約すると、ホテルのレストランやスパなどの支払いに利用できる100米ドル相当のプロパティクレジットを進呈する。

トラベルサービスは両カード共通で、空港ラウンジは国内28、海外1の空港で利用可能。帰国時に空港から自宅まで1人につきスーツケース1個を無料配送するサービスは、羽田空港(プレミアム・カードのみ)、成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港で対応する。中部国際空港を対象に、空港クロークサービスも提供する。

海外旅行傷害保険はプレミアム・カードが最高1億円、スタンダードカードが最大3千万円。国内旅行傷害保険は最高でそれぞれ5千万円、2千万円。プレミアム・カードでは、スマートフォンの修理費用を3万円まで補償する「スマートフォン・プロテクション」を提供する。

マリオットでの滞在をさらに充実したものに

アメリカン・エキスプレスとマリオットの従来の提携カードであるSPGアメックスカードについて、アメリカン・エキスプレス 日本社⾧ 吉本浩之氏は、「昨今のコロナ禍で旅行が厳しい状況下にあっても、2019年と現在の比較で会員規模が2倍以上になっている」と説明。メインカードとしての利用が多く、旅行関連の利用機会が大きく減る一方で、オンラインショッピングや日常の買物での利用が増加しているという。

プレミアム・カードは「SPGアメックスカードをより進化させたもの」とし、「年間400万円利用によるプラチナエリートへのアップグレードや、ザ・リッツ・カールトン等2連泊でのプロパティクレジット進呈により、滞在をさらに充実したものにしていただけると思っている」と述べた。

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マリオット・インターナショナル 日本・グアム担当 エリアヴァイスプレジデント カール・ハドソン氏は、'21年までに日本で開業したホテルは70件に達しており、21都道府県で18ブランドを運営していることを説明。'22年には国内で12の新たなホテルの開業し、「マリオットで体験する地域特有の特別な時間を提供する」と話した。

(左)吉本浩之氏、(右)カール・ハドソン氏