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Amazon、配送業者のオートロック解除を10県に拡大

Amazonは、配送業者や配送ドライバーが専用のアプリを用いて、配送時にマンションのオートロックを解除できる「Key for Business(キー・フォー・ビジネス)」の日本における展開地域を10都道府県まで拡大した。

これまで、大東建託パートナーズやALSOKなど認定パートナーと協力し、東京・神奈川・大阪・愛知・福岡の200棟のマンションに導入されてきたが、新たにApaman Propertyや東急不動産HDなどの管理物件にも拡大し、北海道・千葉・埼玉・京都・兵庫を加えた10都道府県800棟以上のマンションでKey for Businessが利用可能になった。

Key for Businessでは、マンションのオートロック装置とデバイスを接続することにより、配送ドライバーが専用のアプリからオートロックを解除できる。当該のマンションに配達する商品を持っているときだけロックを解除でき、配達が完了するとロック解除の期限が切れる。

Amazonは置き配指定サービスを標準の配送設定として30都道府県で提供しているが、オートロック付きマンションでは、顧客が不在の場合にはマンションに立ち入れず、玄関など顧客の希望する場所への置き配ができなかった。また、宅配ボックスが満杯のときに受け取れない、商品を宅配ボックスから部屋まで運ばなければならない、といった不便が生じていたが、Key for Businessの導入によりこれらの課題が解決される。

東急不動産首都圏住宅事業本部の森翔矢氏は、導入にあたり「安心・安全な配送サービスとして、居住者様の利便性を高め、非接触型の配送ニーズにも対応しています。Amazonの『Key for Business』を導入することにより、再配達の頻度が減り、CO2排出量の削減にもつながるため、今後も導入物件を増やしていきたいと考えております。」とコメントしている。