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アマゾン・ヤマト・日本郵便・佐川が玄関前まで配達 分譲マンション初

三井不動産レジデンシャルは(仮称)池田山プロジェクトにおいて、「Amazon Key for Business」と次世代型宅配システム「Pabbit」を同時に導入し、Amazonと、ヤマト運輸、日本郵便、佐川急便の配達する荷物を各住戸玄関前まで届けるサービスを開始する。同時導入は国内新築分譲マンションで初めてとなる。

Amazon Key for Businessは、Amazonの委託先ドライバー(配送サービスパートナー)が、そのマンションに配達する商品を持っている時のみ、配送アプリからマンションのオートロックを解錠し、玄関前を含む入居者指定の場所に商品を届けられる仕組み。マンションのオートドアまたは集合玄関機の制御盤に専用機器を設置することで機能する。

ドライバーが配達を完了するとロック解錠権限が無効になり、マンションに立ち入ることができなくなる。このサービスを利用できるのは、置き配指定がされている商品で、商品購入後に送信される発送通知メールに「Amazonによる配送」と表示されている場合のみ。

Pabbitは、マンションにおいて、宅配事業者が配達中の荷物を持っているとき、かつ入居者が不在の時に、伝票番号や荷物情報等によりオートロックを解錠して入館し、各住戸専用ロッカーへ荷物を届けられるサービス。入居者は固定パスワードまたは専用アプリで各住戸専用ロッカーを解錠し荷物を受け取る。

三井不動産レジデンシャルでは、'22年11月竣工の「パークホームズ登戸ステーションアヴェニュー」を皮切りに、新築分譲マンションへのPabbitの導入を進めてきた。両サービスの同時導入で、宅配事業者大手3社に加えてAmazonの委託先ドライバーが配達する荷物を住戸玄関前まで届けられるようになる。

配達された荷物が歩行の妨げにならないよう、住戸玄関前に専用宅配スペースを設置。荷物が乱雑に置かれないよう共用廊下の美観にも配慮した設えとしている。

この取り組みは再配達の削減も図れることから、CO2排出量の削減にもつながる。池田山プロジェクト以降も、三井不動産レジデンシャルが新築する分譲マンションに順次展開する。

池田山プロジェクトの竣工は'26年2月予定、販売開始時期は未定。所在地は東京都品川区東五反田五丁目57-5(地番)、総戸数は21戸。