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レクサス、初のPHEVなど新型「NX」 スマホがクルマのキーに

レクサスは、初のPHEVモデルをラインナップする新型「NX」を11月以降に発売する。価格は482万円~738万円。

生命的な躍動感(Vital)と先進技術(Tech)を融合したスポーツギア「Vital x Tech Gear」を開発コンセプトとし、走り、デザイン、先進技術を全面刷新した次世代LEXUSの幕開けを象徴する第1弾モデル。LEXUS初のPHEVをグローバルコアモデルであるNXに設定し、HEVとともに電動車の普及を加速する。

ラインナップは、LEXUS初のPHEVの他、大容量バッテリーを搭載したHEV、新開発2.4L直列4気筒ターボエンジン、2.5L直列4気筒自然吸気エンジンなど、高い熱効率エンジンを採用したモデルを取りそろえる。

PHEVでは、高熱効率な2.5L直4エンジン、大容量・高出力リチウムイオンバッテリー、フロント・リヤモーターを搭載。リチウムイオンバッテリーは総電力量18.1kWhを備え、クラストップレベルのEV走行可能距離約90kmを実現する。

走行モードはEVモード、AUTO EV/HVモード、HVモード、セルフチャージモードから任意で選択可能。AUTO EV/HVモード時は、LEXUS初採用の「先読みエコドライブ(先読みEV/HVモード切りかえ制御)」により、ナビで目的地を設定すると、駆動用電池の残量や、道路の属性・特性に応じて自動的にEV走行とHV走行を切りかえ、エネルギー効率を高める。

エアコン冷媒を利用した電池冷却システムや、低温時に作動する電池昇温システムにより、電費、燃費を向上させる。電池パックの搭載位置を車室外床下とすることで、広い室内空間の確保と車両の低重心化に貢献する。

床下に搭載されるバッテリー

PHEV向けに、高効率な充電システムを開発。より少ない電力で充電し、ランニングコストを低減する。充電リッドは指で容易に開けられる「プッシュオープン」の開閉方式とし、充電インレットを照らす照明を採用するなど、使い勝手に配慮。オーナー以外が充電リッドを開けられなくするロックシステムも搭載する。希望の時間に普通充電を開始する、出発時刻までに普通充電を完了させる等、好みに合わせたタイマー充電スケジュールも登録できる。

また、外部からの給電によってエアコンやオーディオなどを使用できる「マイルームモード」を搭載。バッテリー上がりを気にせず、車内で自室のように過ごせる。

予防安全技術としては「Lexus Safety System +」を搭載。交差点衝突回避支援(出合頭車両)をLEXUSとして初採用した。交差点での支援を拡大し、交差する車両や、右折時に前方からくる対向直進車、右左折時に前方から接近する横断歩行者/自転車運転者との衝突回避を支援する。また、低速で交差点に進入する際、左右から接近する車両を検知すると、カラーヘッドアップディスプレイに車両が近づいてくる方向を表示して注意を促す機能も搭載する。

その他、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)なども搭載。追い越し時には、ウィンカー操作に応じた予備加速・予備減速を行なうようになった。

ドアのアンラッチ機構は、スイッチによる電気制御の「e-ラッチシステム」を採用。スムーズなドア操作と滑らかな操作フィーリングを実現した。

ドア開閉は電気制御に

降車時には、ブラインドスポットモニターを活用し、後方から自転車などの車両の接近を感知。開放後のドアや降車した乗員と衝突する可能性があると判断すると、アウターミラー内のインジケーターにより注意を促す。ドアを開けようとした場合は、e-ラッチシステムと連動し、ドア開放をキャンセルする機能を世界初採用した。

駐車支援を行なう「高度運転支援技術 アドバンスト パーク」では、新たに並列駐車時に前向き駐車、バック出庫、前向き出庫に対応。車外からスマートキーを携帯したドライバーが専用のスマホアプリで遠隔操作による並列・縦列駐車、出庫も可能になった。

また、専用スマートフォンアプリをインストールしたスマホを車両のデジタルキーとして使用可能。スマートフォンを携帯していれば、画面操作なしでドアロック、アンロック、エンジンスタートができる。デジタルキーに対応した車を複数台所持していても1台のスマートフォンで操作できる。スマートフォン同士でデジタルキーの受け渡しも可能で、家族や友人間で離れた場所での車両の貸し借りも可能。

車両前後左右に搭載したカメラの映像を合成して車外の状況をディスプレイに表示する「パノラミックビューモニター」では、新たに、過去に撮影した路面の映像を車両直下に合成表示が可能になった。これにより、車両下方の路面状況や、タイヤの位置などの把握を補助する「床下透過映像表示」を可能にする。

マルチメディアシステムとしては、14型/9.8型のタッチワイドディスプレイを採用。Apple CarPlay及び、Android Autoに対応し、Apple CarPlayのみ、Wi-Fiによる無線接続も可能。

スマートフォンアプリは、新開発の「My LEXUS」に対応。スマートフォンでクルマの燃料残量や走行距離の確認ができる。また、乗車前にエアコンを作動させておけるリモートエアコン、充電・給電状況の確認ができる充電管理などのサービスも利用可能。新サービスとして「マイカー始動ロック」も提供。アプリから任意の期間中、クルマのエンジンを始動できなくすることで、夜間や長期旅行時などのセキュリティを向上する。