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自販機レベルの極小敷地に無人決済店舗。千葉のSS内に「フード&カフェ」

三菱商事エネルギーとTOUCH TO GO(TTG)は、極小地向け無人決済システム「TTG-SENSE MICRO」の導入を開始。太陽鉱油 千葉新港サービスステーション内に「フード&カフェ」コーナーとしてオープンする。店舗面積は約7m2

TTG-SENSE MICROは、7~15m2程度の極小地での無人決済店舗の展開を可能にする、省スペース、ローコストの無人決済店舗システム。コンビニエンスストア、お土産・雑貨店、オフィス(職域売店)や、病院、ガソリンスタンド、工場等の共用部・休憩室などでの事業展開が可能で、自動販売機しか置けないような極小地でも収益化できるとしている。

販売可能な商品は、飲料、お菓子、雑貨、弁当などで、棚数は5~10棚、アイテム数は200~500。遠隔監視・コールセンターサービスによる利用者対応や安全管理も可能という。

三菱商事エネルギーが導入する背景として、SS業界において働き手が不足している中で、現状のスタッフで負担なく展開できる新たな付加サービスが求められるという状況を挙げる。

また、想定ユーザーとして大型トラックのドライバーを挙げ、大型トラックは駐車できる場所が限定されるため利用できるコンビニ・飲食店が限られ、加えてコロナ下で夜間の食事場所が限られるという課題に対し、SSの特徴である交通の要所にあり、かつ車が入りやすい点に着目した。

これらドライバーの課題を解決するSSの利点を活用した「無人決済店舗モデル」の構築に向け、第1弾として「太陽鉱油 千葉新港SS店」での展開をスタートする。千葉新港SS店ではセールスルーム内に設置し、食品や飲料、生活用品を販売する。

太陽鉱油 千葉新港サービスステーション

三菱商事エネルギーでは今後、トラックドライバーが利用する大型SSを始めとした全国のSSに、TTG-SENSE MICROを積極導入する構え。SS運営会社のさらなる収益化の実現を目指す。

またTTG-SENSE MICROについては、極小地のほか、売上規模から通常のコンビニエンスストアが出店できないような土地や人材不足の過疎地などにおける、余った土地の収益化やユーザーの利便性向上につながるとしている。売上想定は3万円から10万円/日。

フード&カフェ 太陽鉱油 千葉新港SS店の所在地は千葉県千葉市美浜区新港172-1。対応する支払方法は交通系電子マネー、クレジットカード、現金。

なお、SS内での「無人決済店舗モデル」の構築に向け、三菱商事エネルギー、TTGおよびタツノの3社が業務提携契約を締結している。