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セラピー犬aibo、医療機関に100台無償提供

ソニーとエムスリーは、自律型エンタテインメントロボット「aibo」100台を全国の医療機関へ無償提供する。新型コロナウイルス感染症の影響を受けている入院患者のストレス軽減や癒しを目的とし、「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」を活用して行なうもの。2月8日より希望する医療機関を募集する。

医療機関では入院患者の面会制限や、小児患者においては院内学級の中止やプレイルームの利用制限などにより、メンタル面への影響が懸念されている。衛生面等の観点からセラピードッグなど、動物の導入も難しい。医療機関へaiboを導入することで、入院患者のストレス軽減や癒し効果に寄与するのが狙い。

ソニーが設立した「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」を活用し、ソニーとエムスリーの連携により医療機関の募集からaiboの提供およびフォローアップまで行なう。

貸出期間は3年間。1施設につき1台で色は選べない。利用条件として、患者とのコミュニケーションを主目的とし、受付やスタッフの控え室に置くなどの用途は対象外。原則として週に4日以上はaiboの電源を入れ、ネットワーク接続が可能な状態にしておくこと等条件がある。

また、aiboの活用に関する調査を定期的に実施。調査から得られたフィードバックをもとに、今後、心理社会的な支援を必要とする医療現場で、入院患者の不安に寄り添う癒し効果が広げられるよう改善活動を継続していく。

今後、米国においても同様の取り組みを実施する予定。