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freee、確定申告をスマホ完結する「電子申告アプリ」。おうちで申告

freeeは、は、確定申告の電子申告をスマホアプリで行なえる「電子申告アプリ」を1月18日から無料で提供開始した。iOS版とAndroid版が用意され、「国内の民間企業では初の電子申告専用アプリ」としている。

「電子申告アプリ」では、外付けのカードリーダーを用意しなくても、スマホにかざすだけでマイナンバーカードを読み取れる。会計freeeで作成した申告書類と連携し、スマホで書類作成から申告までを完結する。対象は、会計freeeの有料プラン(個人事業主向けは980円/月~)契約者。

「会計freee」は、〇×形式の質問に答えるだけで確定申告に必要な書類作成が可能。青色申告・白色申告どちらにも対応し、e-Taxにも対応しているほか、溜まった領収書はスマホで撮影、AIで自動仕訳できる。

「電子申告アプリ」リリースにより、マイナンバーカードを読み取れるスマートフォンと「電子申告アプリ」を組み合わせて、会計freeeで作成した確定申告の書類を電子申告可能になる。電子申告が完結するスマホアプリを民間企業が提供するのは日本初で、カードリーダーやPCは不要。

また、確定申告の基礎知識について税理士が解説する動画などをYouTubeチャンネルで公開するほか、ウェブセミナーなども実施。今年の変更点や会計freeeでの確定申告方法などを解説し、非対面の確定申告をサポートする。

今年の税制改正にも対応、「おうちで確定申告」

2021年の確定申告は2月16日からスタートするが、今年は税制改正により特別控除の変更なども行なわれる。

例えば、青色申告を電子申告で行なうと、特別控除額が55万円から65万円に増額される。「紙で申告すると10万円損するともいえる(freee 佐々木大輔CEO)」など多くの変更点がある。しかし、freeeの調査ではこうした変更は約半数の人が知らないという。

給与所得控除等から基礎控除への振替
給与所得控除の改正
公的年金控除等の改正など
青色申告特別控除の改正
ひとり親に対する税制上の措置等

また、確定申告では例年税務署に多くの人が相談に訪れる。2020年は約500万人が相談に訪れたが、2021年は、新型コロナウイルスの感染拡大とともに「非対面」での申告が推奨されており、この解決が求められる。

78%の人が「自宅から確定申告したい」と回答しているが、「書類の書き方がわからない」「添付書類の作り方を相談したい」という声は多いという。

そのため、「おうちで確定申告」に向けて、freeeの機能を強化。「電子申告アプリ」により、電子申告できる人を増やしていく。また、「持続化給付金は課税対象」、「Go Toトラベル返金50万円以上は課税対象」など今年ならではの注意点も存在するため、YouTubeなどで確定申告の説明動画などを公開し、申告作業をサポートする。

会計freee上で、収入/支出の登録を終え、確定申告書類を作れば、あとはスマホアプリを組み合わせて電子申告が完了。「自宅で確定申告を当たり前にしたい」(freee佐々木CEO)とした。

2020年まではPCからの電子申告のみとなっていたが、昨年(2020年)と一昨年(2019年)の比較では1.7倍以上に増加。「今年はスマホ対応により、さらに伸びていくと思っている。より多くの人が利用してほしいが、目標数は特に設定していない」(freee佐々木CEO)」。

発表会も「おうちで確定申告」をイメージしたものに