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新宿駅を案内してくれる「新宿駅ナビ歩゜」。ジョルダンがモニター募集

ジョルダンは、東京都主導のもと、スマートフォンによる屋内でのナビを可能にする案内アプリの実証実験「新宿駅ナビ歩゜」プロジェクトを11月25日から12月24日まで新宿駅で実施する。同時に、アプリを利用する一般参加者のモニターと開発企業を募集する。

GPSが使えない屋内でも施設内の位置情報を取得できる屋内測位技術を使い、新宿駅のナビゲーションアプリを開発することを目的とした実証実験。はじめて新宿駅を訪れた旅行者や、ベビーカー利用者、車椅子利用者など、来訪者がスムーズな移動を実現できる民間アプリの開発促進を目指す。

昨年度の実証デモで公表したオープンデータを活用。新宿駅を利用する人々がより円滑に移動できる環境の整備を促進するため、民間による案内誘導サービスの実現を支援する一環として、実験用の案内アプリを一般に配布。意見を集約し、利用実態の調査、分析を行なう。対象エリアは新宿ターミナル協議会の定めるエリアで改札外のみ。

利用可能なオープンデータは、施設の位置や名称、形状、フロア階数などの情報や、歩行経路やその始終点、始点、終点に関わる情報など移動ルートの座標データ。

ジョルダンからは、屋内での移動ルート案内や現在位置の表示が可能な2種類のアプリ「新宿えきナビ」と「行き方案内(新宿駅屋内マップ対応版)」を提供して実験を行なう。

「新宿えきナビ」は新宿駅の屋内ナビゲーションに特化したアプリ。現在地から目的地までの最短ルートを表示する「標準ルート」検索や、ベビーカーや車いす利用者向けの「段差回避ルート」検索が可能。新宿ターミナル内の店舗情報やクーポン情報も掲載する。日本語と英語に対応。

「行き方案内(新宿駅屋内マップ対応版)」は、公共交通の経路検索機能と連携したアプリ。改札間の乗り換えルートを表示することで、新宿駅でのスムーズな移動を支援する。徒歩ルート案内では、屋外マップと屋内マップを組み合わせ、現在位置情報と連動し、目的地までの音声案内にも対応する。日本語のみ。

プロジェクトでは、実際にアプリを使用する「アプリモニター」と、アプリを開発する民間事業者などを募集する。いずれも対象はAndroidのみ。

アプリモニターの募集は先着500名までで、募集期間は10月27日から12月17日まで。データ通信費や現地までの交通費は自己負担。実験後にアンケートに答える必要がある。

アプリ開発者の募集は10月27日から16日で、アプリ申請締め切りは11月20日。新宿駅のオープンデータを利用し、屋内測位技術と連動したアプリを開発する民間企業や学校、個人などが対象。応募は先着順で定員に達し次第受付は終了する。