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東京駅の迷宮解消アプリ「東京ステーションナビ」。移動時間や混雑可視化

JR東日本グループの鉄道会館は、東京駅エリアのルート案内や店舗・コインロッカーの空き状況を提供するスマートフォンアプリ「東京ステーションナビ」を大幅にアップグレードし、8月3日より本格運用を開始する。

これまで提供していたルート案内等のナビゲーション機能を強化し、所要時間表示が追加されたことに加え、カフェやトイレの空き状況表示、ネット注文した商品を待たずに受け取れるサービス等の機能を搭載する。

ロゴ(左)とアプリ表示イメージ(右)

東京ステーションナビの主な機能

既存機能
・東京駅ルート案内
・バリアフリー段差解消ルートの表示
・鉄道・交通情報表示
・多言語表示

追加機能
・飲食店やトイレの空き状況リアルタイム表示
・空きロッカー表示
・待たず並ばず商品受け取り
・お困りごとをチャットで解決
・マイスポット登録
・限定クーポンやキャンペーン等の情報配信
・東京駅のSNS・雑誌「東京エキマチ」電子ブックタイプ版との連携

ルート案内機能では、東京駅の店舗、トイレ、コインロッカー、改札等を検索すると、出発地から目的地までの分数を、徒歩で近い順に表示する。

JR東日本コンサルタンツが保有する駅構内図および移動ルート情報を利用するとともに、Appleマップ(iOS版)・Googleマップ(Android版)と連携。全体マップ階層別位置表示、エキナカルート、エキソトルートにより東京駅構内から主な駅周辺の目的地までもシームレスに案内するとしている。

また、車いすやベビーカー、スーツケースを利用している人に向け、ルートの切替えボタンで「バリアフリー段差解消ルート」を表示できる機能を搭載している。

店舗の空き状況配信については、エキナカ商業施設のうち30店舗でWeb整理券サービス「VACAN Noline(バカン ノーライン)」を、飲食店7店舗(うち4店舗は導入済み)で店内のリアルタイム空席情報配信サービス「VACAN」と連携する。

VACAN Noline(左/中)とVACAN(右)

VACAN Nolineでは、店頭に行く前あるいは店頭のタブレットで、デジタル整理券を発券し、並ぶことなく順番待ちができる。行列の密な状況を解消するほか、メールアドレスを登録することで順番が近づいた時に通知を受け取れることから、順番待ちの時間を自由に使えるというメリットがある。

VACAN Nolineの仕組みと表示画面のイメージ

そのほか、駅ナカ商業施設「グランスタ東京」のトイレ(地下1階、1カ所12個室)の扉にセンサーを設置。空室情報を東京ステーションナビで配信するほか、トイレ出入口に設置するデジタルサイネージで表示する。

空きロッカー表示については、東京駅のSuicaロッカーの空き状況をリアルタイムで配信する。

待たず並ばず商品受け取り機能については、JR東日本が展開するECサービス「ネットでエキナカ」および「JREモール」と連携。東京ステーションナビから直接アクセスできる。ネットでエキナカで注文したグランスタの商品は、グランスタ東京内クロークサービスの受取カウンターでまとめて受け取れる。

予約・エキナカ受け取りイメージ

チャット機能については、triplaが開発・提供するAIとネイティブオペレーターによる案内サービスを搭載。困りごと等に対応するAIチャットボットを運用する。AIチャットボットは、日本語・英語・繁体字・簡体字・韓国語の5カ国語に対応。

マイスポット登録については、お気に入りの店舗や預けたロッカーの場所などを自分の目印としてマップ上に登録できる。

クーポン等の情報配信については、アプリ限定で実施。8月3日から、東京ステーションナビの本格運用開始を記念した、対象施設で使える500円クーポンが合計2,020名に当たるキャンペーンを実施する。

SNSや東京エキマチとの連携では、グランスタ東京や東京ステーションシティの各種イベント情報等を配信する。