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宅急便の再配達率が上昇傾向、8月は10%程度に。OKIPPA調査

置き配バッグOKIPPAを展開するYperは、2019年4月以降の宅配便の再配達率の推移と8月の再配達率の予測値を公表した。新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言が5月に解除された後、再配達率が再び増加に転じており、8月には10%近くまで上昇すると予測している。

国土交通省の調査では、再配達率は2017年10月の調査開始から概ね15%で横ばいで推移していた。しかし、2020年4月時点では8.5%と大幅に低下。これは新型コロナウイルス感染症拡大を受け4月7日に発令された緊急事態宣言後の外出自粛に伴う、高い自宅滞在率に起因すると見られる。

OKKIPAの実績ではさらに再配達率は低く、4月は6.4%。しかし、5月末の外出自粛要請解除のタイミングで再配達率は増加傾向となり、5月時点で6.7%、6月では8.2%、さらに直近の7月(速報値:7月20日時点)では8.8%と、急激に上昇しており、8月にはコロナウイルス感染拡大前の10%程度まで再配達率が再上昇すると予測している。

Yperは、再配達率の削減に向け「OKIPPA」の利用を呼びかけ。また、自治体がOKIPPAを活用するための活動も強化し、自治体向けのOKIPPA紹介ページを開設した。

OKIPPAは、玄関先などに設置して、不在時でも荷物を受け取れる簡易宅配ボックス。現行製品の価格は3,980円(送料込)。同社では在宅リモートワーク中の非対面での荷物受取用途等にも活用してもらいたいとしている。