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農水省、牛乳1本多めに買って酪農家支援「プラスワンプロジェクト」

農林水産省は、緊急事態宣言等の影響で減少している、牛乳乳製品を製造する酪農家を支援するため、牛乳やヨーグルトを普段より1本多く消費することを推進する「プラスワンプロジェクト」を開始した。

同省と、生産者団体、乳業メーカーらは、新型コロナウイルスの感染拡大による休校や商業施設の休業などによる牛乳の消費減退に対して、日持ちのするバターやチーズなどに加工することで対応していたが、4月7日の緊急事態宣言発令とその拡大の影響で、需要がさらに落ち込んだという。

例年、乳牛は春先に出産ピークを迎え、6月ぐらいまでは、乳量が最も多い時期となる。さらに乳牛は病気を防ぐために毎日搾乳する必要があり、工場などの生産物と違い、短期的に生産量をコントロールできないとし、生乳の供給過剰によって、乳業メーカーの製造能力を超えてしまう可能性があるという。

同省では、こうした状況を踏まえ、生乳の廃棄といった食品ロスや、乳牛を減らすことなく現状を乗り切るため、買物の際に牛乳やヨーグルトを普段より1本多く購入することが、酪農家への応援になるとして協力を呼びかけている。