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JCBとソニー、QUICPay+対応の指紋認証付きFelicaデバイスを共同開発

JCBは、ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズと共同で、QUICPay+に対応した指紋認証機能付きFeliCaデバイスを開発した。2019年中に概念実証(POC)を完了し、2020年の実用化を目指す。

指紋センサー(丸い部分)に指をのせ、あらかじめ登録しておいた指紋と照合することで本人認証が完了するデバイス。本人認証用途に使用できるほか、電子マネーQUICPay+として国内の加盟店で利用できる。携帯電話・スマートフォン以外の個人保有のFeliCa対応決済機器で、生体認証機能が搭載されるのは今回が初。

7cm×3cmほどの小型・軽量デバイスで持ち運びやすさが特徴。

利用例としては「デジタルチケット」として、コンサート会場やスポーツ施設などでの利用を想定。不正入場や不正転売防止に役立てるほか、会場内ではグッズ等の決済でも使用できる。

また、自動車や自転車等のシェアリングサービスの展開も想定。同デバイスでの事前決済後、利用時の本人認証として使用することで、スムーズに利用できるようになるという。

JCBは、9月から同デバイスのPOCを開始しており、スムーズな認証や決済が可能となる形状や仕組みなど、ユーザエクスペリエンス向上に向けた研究を行なっている。2019年中にPOCを終了し、2020年の実用化を目指す。