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横浜銀と千葉銀が業務提携。地銀トップバンクのパートナーシップ

横浜銀行と千葉銀行は、7月10日の取締役会で、業務提携に関する基本合意書を締結した。提携の名称は「千葉・横浜パートナーシップ」。

背景として、高齢化の進展や人口減少などの社会的変化、マイナス金利の長期化などの金融環境、デジタル技術の進展など、地域金融機関の経営基盤に大きな構造的変化が生じていることを挙げる。その変化に対して、両行が相互に協力してノウハウの共有や協業を行ない、より付加価値の高いサービスを提供できるとする。

横浜銀行と千葉銀行は、ともに首都圏を地盤とした同規模の地方銀行であることから、互いに理想的なパートナーであると判断。両行の連携がそれぞれの持続的な成長と企業価値向上に資するものと合意に至ったという。

総資産・預金残高・貸出金残高は、横浜銀行が16兆8,099億円・14兆3,209億円・11兆1,331億円、千葉銀行が14兆8,916億円・12兆3,334億円・10兆1,368億円。

業務提携について、法人部門では、M&A・事業承継やビジネスマッチングにおける顧客のニーズのマッチング、シンジケートローン組成における連携、顧客の海外進出支援における両行の海外拠点機能の相互活用などを実施。

個人部門では、相続関連業務やデータベース・マーケティング等における両行の機能の相互補完・共同利用などを実施。

人材育成では、行員のスキルアップやモチベーション向上に向けた階層別研修、各種セミナーの共同開催、相互理解の促進と連携施策推進に向けた本部の人材交流などを実施。

これらの連携施策実現に向けて、頭取会および営業部門・企画部門を中心とした協議会を設置。積極的に交流を図るとともに、連携諸施策の実績を積み上げながら営業店を含めて強固な関係を構築し、幅広い部門の連携について検討を進めるとしている。