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屋外での熱中症を防止。電池駆動で電子ペーパー採用「注意喚起ボード」

大日本印刷(DNP)は、京都電子工業と共同で、日中・屋外で使用できる「DNP電子ぺーパー 熱中症注意喚起ボード」を開発した。5月22日から販売受付を開始し、価格は1セット298,000円。

「DNP電子ぺーパー 熱中症注意喚起ボード」とは、熱中症指標計と連動し、外気の温度と暑さ指標のWBGT値を電子ペーパー上に表示するモニタリングシステム。省電力なので電池駆動が可能、つまり電源が不要で、また視認性が高いという特徴を持つため、日中・屋外での使用に適している。

そのため、スポーツやイベントの会場、教育機関や工場現場等の屋外などで、熱中症への注意喚起情報の表示に使用できる。

現在販売されているLEDタイプの大型表示器は、日中・屋外での視認性が低く、電源が確保しにくい。こうした課題に対し、屋外でも高い視認性を持ち、消費電力が少なく乾電池で駆動可能なDNP電子ペーパーと、分析計の専門メーカーである京都電子工業が提供している熱中症指標計の強みを掛け合わせて、 熱中症注意喚起ボードを開発した。

さらに熱中症指標計をIoT無線ユニットと接続することで、WBGT値がクラウドサーバーに保存されるため、アプリ経由でスマートフォンやタブレット端末、パソコンなど、さまざまな端末で簡単に閲覧できるようになる。

使用電池については、本体は8つのコイン電池、熱中症指標計は2本の単4アルカリ乾電池。

両社は今後、スポーツ施設やイベント企画会社などに向けた本システムの販売を通して、2020年度に10億円の売上を見込む。

なお、5月22日~24日に東京ビッグサイトにて開催される「自治体総合フェア2019」のDNPブース(西3ホール L-52)にて、本モニタリングシステムを紹介する。