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高速GoogleアシスタントやAR検索。Pixel 3aだけじゃないGoogle I/O発表

Googleは7日(米国時間)、開発者会議「Google I/O 2019」において、Google Lens機能の強化や新スマートフォン「Pixel 3a」などを発表した。

Pixel 3aやスマートディスプレイ「Nest Hub」

ハードウェアは、スマートフォンのPixel 3aとPixel 3a XLを発表。日本でもGoogleストアで販売開始し、価格は48,600円(税込)から。Pixel 3aは5.6型、3a XLは6型の有機ELディスプレイを備えるほか、上位機Pixel 3相当のカメラ機能やGoogleアシスタントなどを搭載する。

Pixel 3a

Google、カメラ機能充実の「Pixel 3a」。48,600円

4万円台からの「Pixel 3a」「Pixel 3a XL」

また、Androidの次期バージョン「Android Q」(Android 10)の最新ベータ版を開発者向けに提供開始。Google Pixelシリーズに加え、ASUSやOPPOなど、12社の15機種が対象機種に追加された。

Android Qには、5Gやフォルダブルスマートフォン向けの機能を追加。新たなジェスチャー操作やダークモードも追加される。

Android Qベータ版、Essential Phoneなど15機種が対象に

スマートディスプレイも発表。7型ディスプレイを備え、これまで「Google Home Hub」の名称で米国等で展開していたが「Nest Hub」に名称変更。日本でも発売予定で予約を受け付けている。

また、上位モデルとして10型/1,280×800ドットディスプレイと、6.5メガピクセルのカメラを備えた「Nest Hub Max」も発売。米国での価格は229ドルで2019年後半に発売予定。

YouTubeでの動画再生に加え、Nest Hub Maxはビデオ通話やビデオメッセージなどに対応する。

Google Nest Hub Max

Google Home Hubは「Nest Hub」に、カメラ付き「Max」も

Google、家族の顔を見て個別に情報表示できるスマートディスプレイ

Googleアシスタントが超高速化

Googleアシスタントも強化。会話認識技術と言語理解モデルを一新し、従来のクラウド上の100GBのモデルを500MB程度まで圧縮。これにより、スマートフォン上だけで動作可能になる。通信を伴わないため、「ほぼゼロ秒」で応答し、リアルタイムに近い会話やテキスト処理などが行なえる。応答速度はほぼ10倍に高速化される。

新世代のGoogleアシスタントは、2019年後半にPixelスマートフォン向けに提供開始予定。

Next Generation Google Assistant: Demo 2 at Google I/O 2019

また、自然言語/深層学習/音声合成技術「Google Duplex」が、Webサイトに対応。Googleアシスタントに「次の旅行のために車を予約して」と伝えれば、Gmailに保存されている情報やChromeの支払い情報をもとに、レンタカーのWebサイトのフォームに自動的に情報を入力してくれる。

Google Assistant: Duplex on the web

カーナビ向けのドライビングモードも改良。ナビゲーション、メッセージ、電話、メディアをハンズフリーで行なうための音声操作性が向上する。

次世代Googleアシスタントはローカルで処理。よりスピーディに

Google検索がAR対応

Google検索は、ARに対応。スマートフォンで検索した際に、物体の3Dモデルが検索結果に表示されるようになる。3Dモデルを回転させたり、カメラで見ている景色にARとして合成して表示できる。

Google検索がAR対応

カメラに写った映像をAIで解析し、その情報を活用する「Google Lens」も強化。例えば、レストランのメニューにGoogle Lensをかざすと、その店の人気のメニューや関連の画像を表示し、おすすめするなどの新機能を導入する。また、カメラに映している画像から文字情報を抜き出し、自動翻訳する機能なども紹介している。

Google検索、AR対応。“レンズ”も進化

そのほかプライバシー管理機能の強化なども発表されている。