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石灰石からできた新素材傘のシェアリング。実施場所は品川駅、横浜駅、大宮駅

JR東日本は、12月3日から9日まで、JR大宮駅西口イベントスペースにて行なわれる「STARTUP_STATION」を実施。その中のひとつとして、石灰石を主原料としたプラスチックの代替となる新素材「LIMEX(ライメックス)」を用いた傘が展示されている。この傘のシェアリングサービスのテストマーケティングが、すでに発表されている大宮駅のほか、品川駅と横浜駅でも実施される。

LIMEXの開発・製造・販売を行なっているのはTBM。LIMEXは主原料が石灰石で、プラスチックから代替することにより石油由来樹脂の使用量の削減が期待できると同時に、高効率でリサイクルできる再生可能な素材であることが特徴とされている。

傘の布地部分にLIMEXを使用した傘をTBMが製造。2019年1月から大宮駅でシェアリングサービスのテストマーケティングを行なうことが発表されていたが、STARTUP_STATIONの報道公開時の取材で、品川駅と横浜駅でも実施されることがわかった。品川駅、横浜駅でのテストマーケティングは2019年3月中旬を予定。

シェアリングサービスのイメージ

LIMEXの傘は、筆者が触った印象では、厚手の和紙や障子紙といったざらついた紙のような感じで、水に当たっても問題がないのかが心配になったが、TBMの佐々木駿氏によれば、この素材は水が浸透しないので、水で劣化することはないという。

また、布地の部分はLIMEXながら、骨等にはプラスチックを使用しており、現状ではリサイクルするのは布地の部分のみとなる。

LIMEXは紙の代替としても使うことが可能で、チラシ等の印刷物をリサイクルして傘の素材にすることも可能。ただしインク等の影響により、真っ白な布地にはならないとのことだった。

そのほかLIMEXの今後の展開として、車の内装や家具のプラスチック部分、レジ袋等に置き換えてリサイクルしていくことも考えているという。

なお、STARTUP_STATIONでは展示のみで、シェアリングが実施されるのは2019年1月から。