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「2003年に小学6年生だったアヤカの部屋」へのツッコミの補足【Watch+】

メルカリ「捨てられそうなお宝ミュージアム」

12月4日に、メルカリが期間限定の体験型施設「捨てられそうなお宝ミュージアム」をオープンしました。年末の大掃除シーズンを前に、自宅で眠っているなにも知らなければ捨ててしまいそうな、意外な価値があるモノを展示したイベントです。

イベントの概要と内覧レポートは先日掲載しましたが、そのなかにあった2000年代の実家を思い起こさせる「平成レトロ」な空間を再現したスペースがとても印象的で細かく紹介しました。

小学6年生のアヤカの部屋を考察

2000年代の実家を再現したスペースは、テーマ別に3つの部屋を設置。家族団らんの記憶が詰まった居間、2003年に大学2年生だった音楽とファッションに夢中な兄・タケルの部屋、小学6年生でアイドルに憧れていた妹・アヤカの部屋の3空間があります。

平成1桁生まれの筆者にとってはどの部屋も懐かしく、こんなものあったな~と青春が蘇る展示内容でした。しかし、内覧レポートを書いているうちに「小学6年生でアイドルに憧れていた妹・アヤカの部屋」に引っかかりを感じるようになります。

2000年代の実家を再現。家族団らんの記憶が詰まった居間
2003年に大学2年生だった音楽とファッションに夢中な兄・タケルの部屋
小学6年生でアイドルに憧れていた妹・アヤカの部屋

記事内でも触れていますが、このアヤカの部屋、本棚に「花より男子」(1992年連載開始)と「ご近所物語」(1995年連載開始)があり、ちょっと世代とズレる作品なのです。

2003年に小学6年生ということは、12歳と仮定すると1991年生まれ。筆者は1990年生まれなのでアヤカとほぼ同い年。というか、2003年3月に小学校を卒業しているので、「2003年に小学6年生」にギリギリ該当することに気付きました。そして、このアヤカの部屋にあった花より男子とご近所物語は、 我々世代にとっては 「ちょっと上のお姉さんが読んでいる作品」という印象のものです。

本棚にはほかにも「カードキャプターさくら」や「ピーチガール」「かいけつゾロリ」シリーズが並んでおり、確かにこのあたりは読んでいたから世代が外れているわけではない……。けどこの本棚に花より男子とご近所物語があるのは違和感。

アヤカの本棚。アップの写真を撮り忘れてしまいすみませんが、花より男子、ご近所物語、カードキャプターさくら、ピーチガール、かいけつゾロリシリーズが並んでいます

いや、ここの展示には、後は居間と大学2年生の兄・タケルの部屋しかないけど、実は中・高校生くらいの姉がいるのかもしれない。そもそも「兄」と「妹」という表記は誰目線? やっぱり3兄妹なのか!? と謎の考察を巡らせてしまうほどでした。中・高校生くらいの姉がいるなら、姉から花より男子とご近所物語を譲り受けていてもおかしくありません。

ミュージアムの主旨は、「捨てられてしまいそうな不用品にも意外な価値があることを知ってもらう」というものなので、そんな細かいことはどうでもいいんだよと思われるかもしれません。自分でもそう思います。

主旨とはズレるかもしれませんが、意外な価値があるものを知ったり懐かしいと思ったりする以外でも、魅力的な見どころがある展示だと思いました。平成時代に青春を過ごした人なら、なにか1つは心にくるものがあるはずです。

懐かしいアイテムが数多く並んでおり、見どころがたくさんあります
マンガの話ばかりになるのでレポートでは割愛しましたが、個人的に一番アツかったのは平成の雑誌が展示されているコーナーでした。ハンターハンター、スラムダンク、ドラゴンボールの第1話が掲載されている週刊少年ジャンプが並んでいます。参加型イベントとして、メルカリの相場サーチ機能を活用し、どの雑誌の取引価格が一番高いかを調べるミッションとして展示されていました
昔のジャンプって新連載は2色刷りだったな~と思い出に浸りました

ちなみに展示には、実際にメルカリで取引されている金額を表示した平成レトロアイテムも多数あります。個人的に思い出深かったのは、法政第二高校のスクールバッグです。平成の女子高生には他校のスクバを持つのがステイタスという風習があり、筆者もまさにこのスクバを持っていました。

展示とともに表示されていた取引金額は26,800円とあり、こんな金額で取引されているの? と驚きました。恐るべし平成リバイバル。

ミュージアムの会期は12月14日まで。懐かしい気持ちになりたい人、自宅にあるものと同じものが展示されているか気になる人、さまざまな人が楽しめる展示だと思います。興味がある人はぜひチェックしてみてください。

平成の女子高生に人気だった法政第二高校のスクールバッグ
現在メルカリでは26,800円で取引されることもあり、平成リバイバルの強さを改めて感じました
西村 夢音