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アウトドアシューズのオススメは? 防水・疲れにくさはタウンユースでも活躍
2025年7月30日 08:20
「豪雨で靴の中までビショビショ」などの夏のお悩みを解決してくれる、機能性に優れたアウトドアメーカーのシューズ。タウンユースはもちろん、夏休みにトレッキングや長時間の徒歩移動がある旅行に出かける方にもおすすめです。そこで今回は、アウトドアメーカーのシューズを豊富に取り揃えるエルブレス 新宿店でシューズフロアを担当する浦島明寛さんに、最新の機能やおすすめの商品を聞いてきました。
「アウトドアシューズと一般的なスニーカーの一番の違いは、歩く上で土台となるソールの部分です。しっかりとつくられているので長時間歩いていても体重がぶれにくいですし、足場が悪い場所でもしっかりグリップしてくれます。ソールが柔らかいとバランスを崩して足をくじきやすくなりますが、アウトドアシューズなら安心。街歩きの時にアスファルトで滑ってしまう方にも、グリップ性の高いアウトドアシューズが便利です」
選ぶ際のポイントや注意すべき点についても聞いてみました。
「どこを歩くかによって必要となる機能は変わってくるので、用途に合わせて選ぶことが大切です。例えば、比較的歩きやすい道を長く歩くハイキングやトレッキングでは撥水性と透湿性重視、天候が変わりやすい標高がある山へ行くなら防水仕様、歩き疲れを軽減したいならソールが厚めで弾力性のあるもの、といった感じで行く場所や用途、どんな靴を選べば快適に歩けるかを考えて選んでくださいね」
ソールに柔らかさを持たせたモデルは日常使いにも最適
まずは、疲れを軽減して長く歩くことができるタウンユースでのおすすめシューズをご紹介。最初に登場したのは、コロンビアの「スカイライド ストリート ウォータープルーフ」です。
「防水仕様であることもポイントですが、1番の魅力は肉厚なソールです。クッション性がとても高いので、長時間歩く際の疲労を軽減できます。また、透湿・防水効果のあるメンブレンを使用しているため、雨天でも足元は快適。他のトレッキングシューズと比べるとデザインがシンプルで軽量なのでカジュアルな服装にも合いますし、黒ならばビジネス用のレインシューズに使えるなど用途も多彩です。履いてみると土踏まずのところが少し浮く感じで、自然と足が前に出るように設計されています」
アウトドアシューズにもタウンユースを意識したモデルがあり、スカイライドもそのひとつ。「中でもコロンビアとサロモンは、このタイプのシューズが多く見られる」と浦島さん。ということで、サロモンからはソールに柔らかさを持たせていて街履きにも使える「XA PRO 3D V9 GORE-TEX」をご紹介。
「透湿性と防水性を備えているゴアテックスのシューズで、ソール部分には確かなグリップ性と耐久性を備えたコンタグリップを採用していて滑りにくいのが特徴です。プラスチックのプレートがV字に入っているのでつま先は柔らかく、かかとから土踏まずにかけてはある程度の硬さがあるため歩行が楽で、岩場などの様々な状況でも快適に歩くことができます。また、クイックシューレースを採用しているので、脱ぎ履きが楽にできるのも便利です」
信頼性の高いゴアテックスを使ったモデルなので、低山トレッキングのほか、普段履きのレインシューズとしても使いやすい一足です。
カラーでも個性を出せるTavaとKEENの人気モデル
続いてはフィールドをはじめ、タウンでのアウトドアファッションでも快適なフットワークを支えてくれるTavaの「トレイル ワインダー ロー」が登場。
「アッパーに通気性と速乾性の高いエンジニアドニットを使っているので、夏場のハイキングや、長時間歩く旅行などに向いているシューズです。個性的なカラーが揃っていて、ご自身のファッションや好みに合わせて選べるのもポイント。ソールは厚めながらも硬さと柔らかさのバランスが良く、非常に疲れにくいモデルになっています」
タウンユースのアウトドアシューズではド定番といえるKEENの「ジャスパー」。知名度の高いロングセラーモデルで、現在も衰え知らずの人気ぶりです。
「クライミングシューズとコンフォートシューズのハイブリッド型で、足の底までしっかりラバーで包み込むことで靴と足の一体感を生み出しています。さらに、弾力性のあるインソールを使っているのでクッション性がよく、長時間歩行も快適。靴紐を通すホール数が多く足幅に合わせて調整できるので、さまざまな足の形に合わせられるのもいいところ。カラバリも豊富なので好みの色を選べます」
防水透湿素材を使ったトレッキングシューズの入門モデル
ここからは、日常使いもしやすいおすすめトレッキングシューズをご紹介します。トレッキングシューズは硬くてゴツいイメージがありますが、ここでは初心者にもおすすめできる入門モデルを紹介してもらいました。最初に登場したのはクッション性と耐久性に定評がある、HOKAの「KAHA 3 LOW GTX」です。
「快適に歩ける全天候型のゴアテックスモデルは、2層によるクッションミッドソールが1番の魅力です。とにかく歩くのが楽で足の疲労軽減にも繋がります。靴下のように足首までカバーするゴアテックス インビジブルフィットは足と靴の一体感を生み出すだけでなく、トレッキングシューズでありがちな硬さによる擦れも起きにくいのが特徴。さらにグリップ力が高いビブラムメガグリップアウトソールを採用しているので、どんな状況の中でも地面を捉えて歩行をサポートします。あらゆるシーンで万能に使えるので、『これに慣れてしまうと他のトレッキングシューズは履けなくなる』というお客様もいらっしゃいます」
ソールに柔軟性があるコロンビアの「セイバー オムニテック ミッド」もトレッキングシューズ初心者に最適な一足。コロンビアが独自に開発した防水透湿素材「オムニテック」を採用したモデルです。
「他のトレッキングシューズに比べるとソールに柔軟性があるので、初めての登山やフェス、キャンプなど、いろいろな用途で使いたい方におすすめの一足です。以前のモデルはアウトドライという素材を使っていましたが、現在はジャケットなどにも使われるオムニテックを採用するなど、進化しながらもトレッキングシューズとしては手頃な価格を実現してくれるのがコロンビアのいいところ。トレッキングシューズを一度試してみたい、という方も気軽に購入できます」
様々なシーンで活躍する、扱いやすい万能シューズ
次に紹介するのは、軽量でありながら安定性に優れたサロモンの「X ULTRA 5 MID GORE-TEX」。耐摩耗性と耐久性に優れたアッパーと足回りの高いサポート性で快適なフットワークを実現します。
「非常に軽いため、トレッキングシューズの中では扱いやすく万能な一足です。靴紐を通す部分に可動式のウイングがあり、足の形に合わせて調整ができるので甲高や幅広の方にもおすすめ。ソールにはプレートが2枚付いていてねじれに対しても強いので、岩場など足場の悪い場所でもしっかり足元を安定させて歩くことができます。こちらもワイドモデルがあるので、ご自身の足幅に合わせてお選びください」
ラストはザ・ノース・フェイスの「クレストン ハイク ミッド ウォータープルーフ」。低山ハイキングや日帰り登山に最適な防水トレッキングシューズで、アッパーには100%リサイクル素材の「CORDURA ECO」を採用し、環境に配慮しながら耐久性と軽さを両立しています。
「トレッキングシューズの中ではエントリーモデルで、様々な場面で使うことができます。ザ・ノース・フェイス独自の防水透湿メンブレン『ハイドロシール』を採用した防水仕様で、滑りにくいビブラムソールを採用。ソールもさほど硬くないので『普段は手持ちの靴で低山を登っているけれど、もう少し高い山に登ってみたいので専用のシューズが欲しい』というお客様に最適です。これからの時期は富士登山にも使える、頼れる一足になります」
試着してからの購入が鉄則。足形測定器の活用も
サイズ感が快適性を左右するアウトドア系シューズは、試着してから購入することが重要だと浦島さんは語ります。
「今はオンラインショップなどでサイズだけを見て購入される方も多いと思いますが、メーカーやモデルによって同じサイズでも形はさまざまです。そのため、いつものサイズでも合うモデルと合わないモデルがある。より快適に歩くためにも店頭で実際に履いてみて、違和感がないものを選んでいただくのがベストです。ちなみに本格的な登山を目的とした場合は、下山時のつま先を保護するためにふだんよりも1cm大きいサイズが基準になります。長時間歩くので靴の中で足が動き過ぎないように、サイズがしっかり合っているものを選びましょう」
エルブレスでは新宿店をはじめ各店舗に足形の測定器が置かれているので、本当に自分に合ったサイズを知りたい、という方は計測をおすすめします。
「実際に測定してみたら、『思っていたサイズと違った』という方もいらっしゃいます。とくに足幅が広いお客様は実際に選んでいるサイズと適正サイズが大きく違う場合が多いです。適正なサイズがわかればお客様により最適なモデルをご案内できますので、測定してみたい方はスタッフに気軽にお声掛けください。また、歩き方にクセがあって足が疲れやすい方や、膝やつま先が痛くなるなど歩行時にトラブルを抱えている方も、ぜひ一度測定してみてください。必要な方には適切なインソールもご案内いたします」
なお、価格は7月16日の取材時点の税込価格です。