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マイナポータルの「ねんきん定期便」で「年金」を身近に感じた【Watch+】
2025年7月5日 09:00
6月27日、「マイナポータル」の「年金」ページで「ねんきん定期便」情報の表示に対応しました。
「ねんきん定期便」は、日本年金機構が、国民年金や厚生年金保険に加入しているすべての人に送付している書類です。これまでの年金加入期間(国民年金や厚生年金など)のほか、保険料納付額、年金額(確認時点での加入実績に応じた金額)を確認できます。
これまでも書類のほか、「ねんきんネット」で「ねんきん定期便」は確認できましたが、これが「マイナポータル」から確認できるようになったというのがトピックです。
マイナポータルでは従来、年金に関する「基礎情報」は確認できました。これは「基礎年金番号」と国民年金・厚生年金の加入月などですが、加えて、「ねんきん定期便」情報として年金加入期間・年金納付額・年金額(確認時点での加入実績に応じた金額)もマイナポータル上でわかるようになります。
マイナポータルで、「ねんきん定期便」のデータを取得するには、マイナポータル「年金」ページで「ねんきんネット」との連携設定したうえで、ねんきんネットからねんきん定期便情報の取得を設定します。
設定が終わり、マイナポータルの「年金」を開くと、基礎年金番号と国民年金・厚生年金の加入月などの「基礎情報」が確認できます。ここまでは従来から連携できていた部分(みたことはありませんでしたが)、その下に新たに「ねんきん定期便情報」が追加されました。
ここをタップすると、[加入期間][納付額][年金額]が見られるようになります。情報自体は、ねんきん定期便で、毎年確認はしていると思うのですが、マイナポータルの見慣れた画面で表示されると、年金が身近になったような気がしました。[年金額](見込額)が表示されるので、「年金の支給額はこれぐらいなんだな」とはじめて自分の年金にリアリティを感じられました。
シンプルに使いやすいというのもポイントです。筆者の場合、iPhoneユーザーなので、6月に対応した「iPhoneのマイナンバーカード」でより使いやすくなりました。対象機種のiPhoneを設定すれば、マイナンバーカードの本体なしで、スマホとFace ID/Touch IDだけでマイナポータルにアクセスできるため、スマホだけで年金情報にすぐにアクセスできます。
マイナンバーカード本体と暗証番号入力が不要となっただけですが、マイナポータルの情報にアクセスしやすくなったという意味では大きなプラスです。自分の情報を知るなら「マイナポータル」という使い方がうまくハマるユースケースと感じました。