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進化を続ける傘 軽いのは当たり前、プラスαの機能で雨&酷暑をしのぐ
2025年6月24日 08:20
梅雨から夏にかけて活躍する傘。夏は暑さやゲリラ豪雨の対策にも機能的な傘があると便利です。そこで、今年も最新のトレンドや注目商品をロフト広報・岸 里実さんに聞いてきました。
「昨年から引き続き、軽量を謳っている商品が多く、人気もありますが、軽量であることがスタンダードになってきているように思います。それに加えて、UVカット率の高さ、遮光性、たたみやすさ、デザイン性など、さまざまな機能が加えられ、お客様がどの部分を重視するかによって選べるようになっている感じですね。総体的に需要が高いのは、軽量かつさまざまな機能が付いている折りたたみの晴雨兼用傘となります。やはり、晴雨兼用の方が利便性が高いですし、最近は天気が変わりやすいので常にカバンに入れておくことができるスリムで軽量な折りたたみのニーズが高いです」
渋谷ロフトでは8月27日まで、1階にレイングッズや晴雨兼用傘などの特設売場を展開。通常650種類ほどのラインナップを、約2,000種類に大幅拡大しています。なかでもどのような傘がおすすめ、売れ筋なのか、商品を紹介してもらいましょう。
超軽量なのに「大きい」「丈夫」な人気の折りたたみ傘
最初に紹介してくれたのは、「マジで軽い傘」として毎年人気のマジカルテックプロテクションシリーズから新しく登場した、61cmのワイドモデルです。
「軽さや骨の強度はそのままにサイズアップした、男性におすすめのモデルです。生地も遮光率、UVカット率ともに100%にリニューアルした晴雨兼用傘になります。この大きさで黒は158g、その他のカラーは178gと超軽量なので、ぜひ店頭でこの軽さを体感してみてください。軽いだけでなくスリム&コンパクトなので、マジカルテックシリーズの売場は常にお客様で賑わっています」
とにかく軽くてコンパクトなモデルが欲しい、という方には、99gという軽さながら丈夫さにもこだわってつくられている「99Tsukumo傘」が最適です。
「こんなに軽くて大丈夫? と思うくらい軽いのに、傘骨にはマウンテンバイクにも使用されるカーボンファイバーフレームを採用するなど、かなりしっかりとつくられています。外側にUV加工、内側に遮熱加工を施しているので日傘としても使用でき、常にかばんに入れておくには最適な1本です」
大きく軽いモデルでいえば、ニフティカラーズの「カーボン軽量ミニ60」もおすすめだと岸さん。親骨が60cm、直径が110cmと大きく、「折りたたみ傘は小さくて頼りない」という印象を覆すモデルです。
「親骨に軽量で丈夫なカーボン素材を、生地には薄手の高密度ポリエステルを使用しているためとても軽量です。大きくなると必然的に重くなるものですが、最近は使う素材などを工夫して軽さを追求しているメーカーさんが増えていますね。開閉が簡単にできるイージーオープン仕様で、生地には撥水・防水加工と紫外線防止加工も施されている晴雨兼用傘になります」
傘袋がサコッシュのモデルなど進化型折りたたみ傘に注目
続いては、メンズラインのブランドとして定着しているワールドパーティーの「Wpc. IZA(イーザ)」シリーズから自動開閉傘をピックアップ。ベーシックなデザインで、ビジネスでもプライベートでも使いやすいと好評です。
「片手で、ワンタッチで開閉できるので、荷物が多い時などに便利です。遮光率とUVカット率も高く、晴雨兼用で使うことができます。自動開閉は重くなりがちですが、この商品は約325gと比較的軽いのが特徴。カバーはファスナー式で大きく開くので、出し入れが楽にできるのもポイントです。長期的に持続する撥水加工を施しているので、折りたたみ傘でも大雨に耐えられる耐水性も備えています」
折りたたみ傘はたたむのが面倒に思う方も多いでしょう。そのような方には形状安定技術によって簡単に折りたたむことができる、ムーンバットの「kowaza」がおすすめです。
「3秒でたためる傘としてロングセラー商品となっている『urawaza』が進化して、簡単にたためるコンパクトな晴雨兼用傘が登場しました。傘の生地に形状記憶のガイドシートが入っているので、たたんで軽く振るだけきれいに元の形に。これなら手を濡らすことなく、楽に収納できます。よりコンパクトに収納できるようになったのもポイントです」
折りたたみ傘のラストは、ペットボトル由来のリサイクル素材でつくられているサステナブルな傘「RE:PETシリーズ」より、傘袋がサコッシュタイプになったユニークな商品をご紹介。シリーズでは初めてUVカット率100%・完全遮光・遮熱効果を実現した晴雨兼用傘になります。
「サコッシュは傘と同じ素材でつくられていて、メッシュポケットに濡れた傘を入れつつ、ポーチ部分には小物なども収納できるようになっています。オレンジやブルーのカラーは旅行やアウトドア、フェスなどにもマッチします」
安心・安定の機能を充実させた個性が光る長傘
長傘は必然的に大きく、風対策が必要となるため、耐風に力を入れているアイテムが多く見られます。ワールドパーティーの「バックプロテクト」は、後に広がった生地が背負ったリュックや後に回したショルダーバッグを雨から守ってくれる人気のアイテムです。
「後ろに生地が伸びている商品はバックプロテクトしかないので、これを求めて来店するお客様は今年もたくさんいらっしゃいます。軽くて丈夫なグラスファイバー骨は、しなやかで風に強いのも魅力です。ワンタッチで開くジャンプ式で、しっかりしたグリップも長傘ならでは。個人的には留め具が太いのでまとめやすく、面ファスナーで楽に留めることができるのも高ポイント。上の方まで巻き込んでくれるので、きれいに収納できます」
続いて紹介してもらったのは日本橋の老舗傘ブランド、小宮商店の「風に強い長傘」。10本骨を使用した耐風性の高い大型のジャンプ傘は、強風でひっくり返っても、一度閉じれば元に戻る丈夫な1本です。
「シンプルな雨傘ですが、名前の通り耐風性に優れていて、台風でも安定感があり安心してさすことができます。高密度の傘生地には超撥水のテフロン加工を施しているため、水弾きも抜群。この大きさを誇りつつ中骨もしっかり太く、壊れにくいので丈夫さを求める方におすすめです」
耐風性に優れたジャンプ傘からもう1本ピックアップ。ワールドパーティーの「ウィンドレジスタンス」は耐風25m/秒を実現した、UVカット効果もある晴雨兼用傘です。
「強風でもっとも折れやすい骨の接合部分にZ型パーツを採用し、あえて反り返らせることで風の衝撃を受け流す構造になっています。持続する撥水加工を施していたり、日傘としても使えたりと、機能が詰まった1本です」
雨の時は傘に水分が残っていると、たたんでまとめる時に手が濡れてしまうなど、何かとストレスになるもの。そのストレスを極力抑えてくれるのが、ニフティカラーズの「ピーチドロップ60」です。
「この傘の一番の特徴は撥水性が高いことです。生地の表面が桃の皮のように微起毛になっているため、雨が玉状になって弾かれ、コロコロと落ちるイメージでつくられています。しかも、撥水性能の持続性が高いというからうれしいですよね。長傘としては軽量な上、UVカット率も90%以上なので日傘としても使用できます」
最後に、傘を選ぶ際のポイントを岸さんに聞きました。
「最近はタグを見ればどんな機能が搭載されているかわかるようになっています。各メーカーとも耐風・撥水などこだわりの機能のほか、UVカット率、遮光率などパーセンテージで示しているものも多いので、タグを見比べて選ばれる方も売場でよく見かけるようになりました。渋谷ロフトでは軽量性重視のもの、デザイン性が高いもの、ワンタッチで開くものなど、ジャンルに分けて売場展開をしていますが、その中で皆さんの求められるものがあると思います。ニーズに合った傘を見つけるためにもぜひタグを参考にしていただければと思います」
記事内の価格はすべて渋谷ロフト税込販売価格(6月6日時点)です。