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「ふるさと納税」の12月。返礼品のほかポイント・特典にも注目

ふるさと納税、まもなく受付終了

2020年も年末となり、「ふるさと納税」もまもなく受付終了となります。

ふるさと納税は、生まれ育った故郷や応援したい自治体に寄付ができる制度です。一般的に自治体に寄付をした場合、確定申告を行ない、寄付金額の一部が所得税及び住民税から控除されます。ふるさと納税の場合は、原則として寄付金から2,000円を除いた“全額”が控除の対象となります。

自分で寄付金の使いみちを決めて、自治体を「応援」できるほか、地域の名産品などを「返礼品」として受け取れるため“お得”な制度といえます。

ふるさと納税自体は、通年で申し込めるのですが、多くのふるさと納税ポータルサイトでは、受付終了直前の12月が申し込みのピークとなっています。

なお、ふるさと納税を行ない、所得税・住民税の控除を受けるためには、原則として確定申告が必要となります。ただ、ふるさと納税をしなければ、確定申告は不要な人のために、近年「ワンストップ特例制度」も開始されています。

税金控除の手続き(出典:ふるさとチョイス)

ワンストップ制度の詳細は、総務省やポータルサイトの情報などが詳しいですが、ワンストップ利用の場合は、申請書と必要書類を来年1月10日必着で送る必要があるので、年末ギリギリではなく余裕をもって行なう必要があります。

ノンストップ特例制度(出典:ふるさとチョイス)

実際にふるさと納税を行なう際の手続は、自治体によって異なります。詳しいことは、自治体のホームページで案内していますが、どの自治体がどんなことをしているかを一覧するには、各自治体の返礼品などの情報をまとめた「ふるさと納税ポータルサイト」が便利です。

ただし、ふるさと納税ポータルサイトも両手で収まらない数が用意されおり、その特徴もそれぞれ違います。参加している自治体や返礼品が一番多いのは「ふるさとチョイス」で、1,570団体以上。「楽天ふるさと納税」は、楽天市場や楽天ポイントなどを使っている人であればよりお得に使えるなど、利用者の生活シーンによってお得なサイトも変わってきます。

ここでは主要なふるさと納税ポータルサイトについて簡単に紹介します。

ふるさとチョイス

契約自治体:1,570団体超(2020年10月)
返礼品:30万点超
決済手段:クレジットカード、楽天ペイ、Amazon Pay、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い、PayPal、メルペイ、Pay-easy、ネットバンク支払い、コンビニ支払いなど(自治体によって異なる)

最大手のふるさとチョイスは、契約自治体数や返礼品の数が最も多く、自治体や返礼品での検索のほか、人気ランキングや家族で楽しめるお礼など、様々な「特集」から選べるようになっています。また、課題解決支援「ガバメントクラウドファンディング」など、ふるさと納税の仕組みを活かした様々なサービスを展開しています。

独自のポイント優遇なありませんが、決済手段は多数用意されており、d払いやAmazon Pay、楽天ペイなどの決済サービスがふるさとチョイスでの利用での優遇を行なっています。

楽天ふるさと納税

契約自治体:1,103自治体(2020年12月11日)
返礼品:204,236点(2020年12月11日)
決済手段:クレジットカード、楽天ポイントほか(自治体によって異なる)

「楽天ふるさと納税」は、楽天市場など、楽天ユーザーがよりお得に使えるポイント優遇などが大きな特徴。楽天市場からも利用できるので、楽天ユーザーにとって使いやすく、お得なサービスと言えます。

楽天カードで+2%、楽天モバイルユーザーは+1%、アプリ利用で0.5%など、ポイント優遇も充実。返礼品の数も20万点以上と選択肢も豊富です。また、楽天ポイントを使った寄付に対応していることも大きな特徴です。

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さとふる

契約自治体:882自治体(11月末)
返礼品:207,018件(12月11日)
決済手段:クレジットカード、コンビニ支払い、PayPayオンライン決済、ソフトバンクまとめて支払い、au かんたん決済、ドコモ払い、Pay-easyなど(自治体によって異なる)

さとふるも、自治体や返礼品が充実。スマートフォンアプリも用意されており、お気に入り登録や検索、発送のプッシュ通知、控除手続きの進行状況確認などに対応しています。

ソフトバンクグループのため、PayPayオンライン決済にも対応。12月はアプリ限定で寄付額の1%のPayPayボーナスをプレゼントしています。

ふるなび

契約自治体:576自治体
返礼品:約13万点
決済手段:クレジットカード、Yahoo!公金支払いなど

ふるなびの特徴は、多くの寄付において、寄付金額の1%のAmazonギフト券 コードがもらえること。各種キャンペーンの併用で還元率のアップも可能となっています。

また、旅行を中心とした「ふるなびトラベル」、クラウドファンディング型ふるさと納税サイト「ふるなびクラウドファンディング」などテーマごとにわかりやすいサイト展開がなされているほか、寄付金額50万円以上の人を対象にした、納税コンシェルジュサービス「ふるなびプレミアム」なども展開してます。

また、Yahoo! ショッピングにも「ふるなび」が出店。こちらではPayPayでの支払いも行なえます。

au PAY ふるさと納税

契約自治体:210以上(10月時点)
返礼品:約6.3万点
決済手段:クレジットカード、auかんたん決済、Pontaポイント

au PAY ふるさと納税の特徴は、寄付額に応じてPontaポイントが付与されることと、Pontaポイントを使えること。自治体数や返礼品の数は他のサービスと比べて少ないですが、、auの契約者やPontaユーザーにはメリットが大きいサイトです。なお、付与されるPontaポイントは、au PAY マーケット限定。

生活スタイルにあったポータル選択を

上記以外にも、JTB系で旅行ジャンルに強い「ふるぽ」や、ANAマイルが貯まる「ANAのふるさと納税」、JALのマイルが貯まる「JALのふるさと納税」など特徴あるポータルサイトが多数展開されています。

また、寄付する前に「ふるさと納税」で控除される上限額の確認も必要です。各ポータルサイトでは、年収や家族構成を入力して上限額を確認できるシミュレータなども用意していますので、これらであらかじめ確認しておきましょう。

いちばん重要なのは、寄付したい自治体が「そのポータルサイトに入っているか」です。

その点では自治体や返礼品数が多い「ふるさとチョイス」は、有力な選択肢です。また、楽天のサービスの利用者であれば、「楽天ふるさと納税」を中心に探せばポイント優遇等のメリットが受けられますし、Amazon利用が多い人は、ギフト券還元がある「ふるなび」を中心がお得と言えそうです。自分の生活シーンにあったサイトを選ぶとよいでしょう。