いつモノコト
スリコのトイデジカメを買ってみた 2750円でレトロな絵が撮れる!
2025年5月3日 09:20
低価格雑貨で知られる3COINS(スリコ)が発売した「ミニトイカメラ」が大きな話題になっています。2,750円と安めの価格設定だったせいか、公式通販ではどの色も品切れになっているほどです。
少し前から「オールドコンデジ」という昔のコンパクトデジタルカメラが若い世代で流行しており、それと合わせてこうしたレトロな写りのトイデジカメも増えてきているようです。後半で紹介しますが、カメラ関連の大型展示会「CP+2025」でも各社から登場したトイデジカメの展示が目立っていました。
そうした中、スリコが3月にこのミニトイカメラをリリースしました。「チャームデバイス」という製品群の中の一つで、ほかにはスマートウォッチやワイヤレスイヤホン、ゲームコントローラーなども同時に登場しています。
便利な背面モニターでサクサク撮影
こうしたトイデジカメはいくつかありますが、低価格のタイプは背面モニターが付いていない機種も多く、撮影時に構図の確認ができないのが難点でした(それがまた面白いという考え方もあります)。
その点3COINSのミニトイカメラは背面モニターを見ながら撮影できるほか、ライトも付いていたりとトイデジカメとしては高機能な部類です。それでいて3,000円でおつりが来るという値段なのでヒットするのも頷けます。
筆者も「この値段なら気軽に買える」と店頭でブルーを購入しました。カラーはほかにアイボリー、グリーン、ピンクがあります。デザインは伝統的なカメラがモチーフのようで、くすみカラーと相まってかわいい印象です。
撮像素子の画素数は公開されていないようですが、最大8Mピクセル(800万画素)の画像が撮影できます。画質は下にある作例を見てわかるとおり、お世辞にも良いとは言えずかなりディテールも失われた絵になっています。
こうしたカメラは、そういった低画質な絵の雰囲気を楽しむものなので、スマホのような高画質で撮れたところで面白みはないでしょう。デジカメ初期のようなレトロな絵を味わいたいものです。
撮影は全てオートで、ユーザー側で調整できる部分は特にありません。ひたすらシャッターボタンを押せば良いだけなので、難しいことを考えること無くどんどん撮れるのは良いところでしょう。ちなみに撮影情報(Exifデータ)が記録されないので、シャッタースピードや感度などは不明でした。
バッテリーは今時らしくUSB Type-Cによる充電式。30枚ほど撮れる内蔵メモリーが入っていますが、microSDカードも使えます。データサイズが小さいので、32GBのカードで63,000枚以上撮れるという表示が出ていました。
写真の転送ですが、スマホにUSBケーブルで直接繋ぐのはスマホに不具合が発生する恐れがあるためNGと説明書にありました。今回はカードリーダーでAndroid端末に転送してみました。カードリーダーは100円ショップなどで安いものがあるのでそれでも十分だと思います。
スマホとは一味違った写真を撮りたいといった場合にはうってつけの面白いカメラでした。チャームとしてバッグに付けたり、推し活ということではぬいぐるみの小物にもよさそうなアイテムでした。
カメラの展示会ではキャラものが人気。プリンター内蔵タイプも
さて、CP+2025(2月27日~3月2日)で展示されていたトイデジカメのうち新製品を中心にここで紹介したいと思います。本格的なカメラではあまり見かけませんが、トイデジカメではサンリオやディズニーといったキャラクターものが多く展示されていて人気を集めていました。
なかでも昨年が誕生50周年だったこともあってか、ハローキティをあしらったモデルが多数見られました。また、背面モニター付きのタイプも増えつつあり、スリコのミニトイカメラも含めてトレンドの機能になりそうです。
プリンター内蔵カメラ
セガ フェイブの「プリカ」はロールの感熱紙にプリントできるプリンター内蔵モデル。こうしたタイプのカメラはもともと韓国で大人気だったとのこと。リングライトや着せ替えシートといった部分も注目ポイントです。
老舗ブランドもハローキティをフィーチャー
ヤシカと言えば往年のカメラブランド。そんなヤシカはハローキティのモデルを2機種展示していました。本体のみならず、ストラップなどアクセサリーまでこだわりが感じられました。
子供に持たせられるカバー付きカメラ
フェリクロスの「ピントキッズ」はキャラクターの顔の部分がカバーになっていて、カメラ本体を保護する仕組みになっています。2024年のクリスマスシーズンには相当な数が売れたそうです。
レトロなデザインやディズニーモデルも
ケンコー・トキナーには二眼レフカメラをモチーフにしたモデルが登場。上部にモニターが搭載されています。またディズニーキャラクターの新モデルにも来場者が足を止めていました。ディズニーキャラクターのモデルは5月以降発売予定。
つまめるサイズのトイデジカメ
光学機器を扱うサイトロンのブランドで登場したのが指でつまめるほどの小さなトイデジカメ「クッキー」。フィルムカメラを思わせるデザインで、本体には本革を使っているそうです。5月発売予定。
カードサイズの極薄カメラ
一見カメラには見えないのがエスクーラの「インスタスナップ」。窓のような大きなファインダーで構図を決めて撮影するという変わり種です。本体が薄型なのも特徴でしょう。
以前はこうした展示会でもこれほどトイデジカメを見かけることは無かったと思いますが、ここ最近で特徴的なモデルが続々と登場している印象です。もしかするとこの先大きなブームが訪れるのかも知れません。それに先立ってお気に入りの一台を見つけてみてはいかがでしょうか。