いつモノコト

無印「角度が変えられるハンディファン」の大風量で酷暑を乗り切る!

無印良品の「角度が変えられる充電式ハンディファン」(1,990円)

暑さがとどまるところを知りません。兵庫県丹波市では7月30日に41.2℃を記録し、国内最高気温を更新したニュースも記憶に新しいところです。そんな猛暑で活躍してくれるのがハンディファン。最近新しい機種を購入したのでレポートしたいと思います。

ここ数年来のハンディファンのトレンドの一つは、“冷却プレート付きの小口径ファンタイプ”で、街中でもよく見かけます。ファンのハウジング部分の外形が5cm程度と小型なので、携帯しやすいのがメリットでしょう。

筆者も今までそうした小さなサイズのハンディファンを使っていましたが、この暑さでもっと風量の大きい機種を探していたところ、見つけたのが無印良品の「角度が変えられる充電式ハンディファン」(1,990円)です。

紙の箱に入っていました
パッケージの中身。USBケーブルはA to Cで、長さは1mほど

無印良品は毎シーズン大小様々なファンをリリースしていますが、本機は今年の4月に発売された新機種。簡易に測ったところ、羽根の直径は92mmほどあり、ハンディファンとしては大口径と言えそうです。

筆者が以前買った小型ハンディファン(上)に比べると、本機は結構大きめ。簡易に測ったファンの直径はそれぞれ約43mmと約92mmでした

風量は5段階あり、最小でも実用的な風が来ます。最強にするとかなり壮快な風を感じました。小型ファンとは比較にならず、風量も文句の無いところです。また、どの段階でも甲高い音はせず比較的耳につきづらい動作音でした。

USB Type-C端子の充電スタンドも付属します

卓上で便利な角度可変

購入したもう一つの理由は「角度が変えられる」という点です。家でデスクワークをしているときにエアコンと併用する卓上ファンとしても使いたかったので、この部分にも惹かれました。

角度は上下105度に調整可能とありました。試したところ真横を基準に下15度、上90度のようです。卓上に置いても顔にしっかり風が来るようにでき、なかなか快適になりました。

一番下に向けたところ
このように真上まで向きます

最強モードでは1.5m程度離れても風が来るので、上方に向けて簡易的なサーキュレーターとしても使えそうなほどです。

付属のケーブルで充電したところ、空の状態から満充電まで約3時間30分かかりました。急速充電タイプではないようで、それなりに時間がかかるということです。

ただ動作時間は結構長く、最強モードで満充電から停止するまで連続動作させたところ、約3時間30分持ちました。また最弱モードでは連続5時間使ったところで4つある残量LEDが1つ消えたレベルでした。一般的な使い方なら1日は十分持つと思います。

この残量LEDですが、点滅も含めて計6段階の表示になっています。表示が細かいので「あとどれくらいもつか?」という心配が軽減されるのが良いところです。

なおモバイルバッテリーとしても使用でき、羽根の部分と持ち手部分を分離するとUSB Type-A端子が現れます。付属のケーブルでUSB Type-C対応デバイスに充電できます。バッテリー容量は2,450mAhとモバイルバッテリーほどはないので“非常用”といったイメージの機能かと思いますが、いざというときに役に立つ可能性はあります。

分離したところ。USB Type-A端子で接続されていました
急速充電の出力はできないので、充電スピードはゆっくりです

サイズや重さに納得できるならオススメ

ファンが大きく回転機構も備えているので、それなりにサイズが大きいという点はあらかじめ知っておきたいところ。一番大きな部分の幅は115mmあります。重さは213.5gありましたが持ち歩きが苦になるものではなく、風量やスタミナを考えると全然納得できる数字に感じました。

実測重量は213.5gでした

扇風機代わりと言ったら大げさですが、室内でも大いに役立つハンディファンです。デザインも無印良品らしいシンプルなもので、部屋の中で悪目立ちしないのもポイントでしょう。風量重視でハンディファンを検討しているならお店でチェックしてみてはいかがでしょうか。

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。